公募美術団体 一般社団法人 旺玄会

公募美術団体 旺玄会は公募展「旺玄展」への出品者を募集しております。

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    ◆ これから公募展を目指す方
      迷わず、「人を育て、伝統を未来に繋ぐ」旺玄展に
     新年おめでとうございます。
     これから公募展を目指す上で、どの団体が良いか、選択に迷っておられる方はありませんか。
     そんな方は、是非「旺玄展」を選ぶことをお勧めします。
     旺玄会は、今年90回の記念展を迎える、伝統ある画壇の名門です。
     しかし、そうした古い団体にありがちな因習はなく、創立以来、作家の自由な
    発想を大切にし、極めて公平な審査で定評があります。

     

    ◆ 作品本意、出品者を大切にする団体



     旺玄展を一度でもご覧になった方はご存じかと思われますが、一般出品者の作品も、その作品の良さが最も生かされる場所を選んで展示されており、作品によっては、会幹部や会の代表的作家と並んで展示されることもあります。
     往々にして大きな団体では、幹部や主力作家の作品ばかりが優遇され、一般出品者の作品が、粗末に扱われるところがありますが、旺玄会は違います。
     また、旺玄会では、一般出品者でも、受賞した作品には、展覧会終了後、毎年銀座で、「受賞作家選抜展」に出品するチャンスがあり、その後も、個々の作家を大切に支援する雰囲気があります。
     今の所、首都圏に近い方しか利用出来ませんが、東京東上野にある旺玄会の本部事務所では、石膏デッサンや人物デッサンを始め、毎年技法講座が開かれており、世代を超えた仲間と学ぶチャンスがあります。

     

    ◆ 10号から応募でき、大きさによらず評価する団体



     また、公募展では、大作を描くというのが常識でしたが、旺玄会では、昨年から、10号からの応募を受け付け、受賞の対象にもすることにしました。
    (版画については、既にサイズ制限は設けておりません。)
     これには、二つの意味があります。一つには、絵は大きいだけが能ではないということがあります。美術史上、名画と言われる作品に、意外と小さな作品が多いのをご存じですか。もう一つは、今は小さい作品しか描くことができなくても、出品を続ける中で、大きい作品を描く技術が自然に身につくことを意味しており、素質があり意欲のある作家には、是非早くから仲間になっていただきたいと云う会の要望でもあると云うことです。

     

    ◆ 様々な画風を受け入れ、個性を伸ばす団体



     今年は、90回の記念展を迎えますが、旺玄会の歴史が分かるようなパネルや過去の文部科学大臣賞受賞作の作品展示もあり、それらを是非ご覧頂きたいと思いますが、旺玄会が創立以来目指してきたことは、現在会是となっている「画の探求、我の調和」と云うことです。
     旺玄会では、特定のイズムを奨励してはおりません。各々の作家が、自分の感じた美を、人々に伝えたい美を、より良く表現することを奨励しております。
     また、何よりも人の和を大切にしており、芸術上のディスカッションは別として、争いの無い、環境作りを目指しております。
     まだ、応募する団体を決めておられない方は、是非旺玄会に出品して下さい。
     ご関心のある方は、このHPのメニューから、「公募について」タブを開いてご覧下さい。応募書類の請求が出来るようになっております。
    ◆秋山泉様(会員)が日本版画会展で新人賞受賞 
    タンボチェの朝  第六十四回日本版画会展において、秋山泉様が初めて出品され、二点入選されました。またその一つが新人賞を受賞されました。

    題名:凍てつくタンボチェの朝
    版画:シルクスクリーン サイズ一〇P
     作品について秋山様のコメントを紹介します。
    「ミレニアム新年はエベレストの見えるところで迎えよう!」を合言葉に向かったネパールエベレスト街道をゆくパタールトレッキング。高山病になり、カラパタール(5545m)登頂を諦め一人下山。パーティ合流地点のタンボチェ(3867m)で一人静かに迎えたマイナス一〇℃の凍てついた朝。霜の花が咲いた窓から仰ぎ見るクンビラ山頂(5761m)は静かに輝いていました。

    なお、この展覧会では、高橋孝夫様(会員)が会友賞を受賞されています。
    ◆ 田中紘子常任委員によるチラシ元絵作成
    旺玄会  第九十回記念展用のチラシ作成に当たり、田中紘子常任委員に、そのべースとなる絵を描いていただきました。そのコンセップと絵の全体構成について紹介いたします。
    (コンセップト)
    旺玄会の九十年の伝統を未来につなぐ路、道、みち、道路の白線が地面の上を進んでいく。歩道、車道の境界線もあいまいの線、その中に、歴史の流れ、時の流れをすべてその先へと呑み込みながら続いていく。
    (全体の構成)
    九十年の文字を画面(A4)はみ出すくらいに入れ、下地に九つの輪を描き、一つが十年で、九つの輪を描き、九十年の意味を表す。地の色は黒、道は赤、もう一つは地の色は青、道は緑とした。
    過去の旺玄会の図録や様々な印刷物は赤系統を基調としていることから、地の色は黒、道は赤を選びデザインを検討しました。
     なお、チラシの裏面は、白黒とし、主なお知らせ事項をのぞいたスペースには、片山副会長がまとめられたパネル原稿を簡略化し記載しております。これをじっくりと読むと九十年の歴史、そして旺玄会が何を大事にしてきたかがよくわかります。今回のチラシは保存版です。
    ◆ 第90回記念旺玄展 募集要項が決定しました。
     来年は、第90回記念展となります。長い伝統を未来つなぐ旺玄会です。
    記念展として、過去に文部科学大臣賞を受賞された方や若い作家の最新作を展示するほか、90年の歴史の中で何を伝えてきたか、そして未来に向けてどう進んでいくか、座談会も企画しております。
     是非、多くの方が出品され、仲間に加わっていただきたいと願っています。

     第90回記念(2024年)出品規定はこちら
    ★速報 第28回全国「かまぼこ板の絵」展覧会(2023年)に受賞
    第28回全国「かまぼこ板の絵」展覧会に片岡美男さん(常任委員)が優秀賞を受賞されました。
    平成7年に森の中の小さな美術館から「絵はいつでも誰でも、なんにでも描ける。」を原点に始められ、
    今年で28回目となりました。全国及び海外から届いた応募作品6,355点の中から優秀賞10点に選ばれた
    作品です。かまぼこの板に描かれた心揺さぶる絵画をご覧くださいませ
       第28回展覧会テーマ「届けたい想いがあります」
    開催期間  令和5年7月15日(土曜日)〜令和6年1月14日(日曜日)
    場所    西予市立美術館ギャラリーしろかわ(愛媛県西予市城川町下相680番地)
    開館時間  午前9時から午後5時まで(午後4時30分受付終了)
    休館日   毎週火曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始
    入館料   一般500円、高・大学生300円、中学生以下無料

    かまぼこ板の絵」展覧会
    ◆ 旺玄展に入選して、授賞式懇親会に参加しよう
      先輩作家や同期入選者との楽しい交流が待っています
     3年間猛威を振るったコロナ禍も、どうやら終末の時期が近づいてきました。
     無論感染症ですから、油断は禁物ですが、普通に活動出来る状況が開けてきたということです。
     旺玄会では、昨年の第88回旺玄展から東京都美術館での本展開催を開始しておりますが、授賞式懇親会については、感染防止を意識して、美術館講堂における授賞式だけを行い、コロナ以前、大きな盛り上がりを見せていた懇親会については、残念ながら見送らざるを得ませんでした。
     今年の第89回旺玄展では、その懇親会を復活させる方針が決まりました。
     会期2日目に当たる、5月21日(日)17時から、旺玄展開催の東京都美術館に程近いレストラン「上野精養軒」で、盛大に開催する予定です。
     参加費は10,000円、地方からの方は、この他に交通費等も掛かり、経済的負担が掛かりますが、会場では、絵を志す様々な人達との貴重な交流があり、その後の絵画人生にとって得がたい体験となることをお約束します。旺玄会 従来は、入選通知の際、返信用のハガキを同封して、出欠の確認をしておりましたが、到着迄に時間がかかりすぎる昨今の郵便事情と、スマホの急速な普及状況に焦点を合わせて、QRコードで出欠の確認を行う方式を導入することに致しました。
     無論スマホを持ちでない方のために、FAXや電話でのお申し込みも出来ますが、これにより、迅速に出欠の確認や、名札など受付の準備が出来るようになりました。スマホをお持ちの皆様は今からQRコードに慣れておいて下さい。
     また、作品搬送費の高騰等で、出品しにくい状況を打開するため、今年から、出品サイズを10号以上としました。  大作でなければ表現できないような作品もありますが、美術史上、評価の高い作品を見ると、想像以上に小品が多いことに驚かれると思います。  要するに絵は大きさだけではないということです。
     審査では、そう言う小さくても、優れた作品を見逃さず評価したいと考えて おりますが、陳列の際も、小さいことで損をしないよう、十分配慮をさせて頂きたいと思います。
     もう一つ、小品部門を設けておられる団体もお見受けしますが、旺玄会の場合は、小品部門ではなく、大作と同じ部門であり、平等に、賞や会友推挙の対象に なると云うことが大きな特徴です。
     どうか多くの、絵を志す方々の応募を心からお待ちしております。

        一般社団法人 旺玄会 副理事長 片山 聖三
    ◆ 旺玄展が小さなサイズにも門戸開放
      洋画・日本画は10号から、版画は下限なし
     新しい出品規定では、洋画・日本画の出品サイズを、これまでの20号以上から10号以上、6号以上となっていた版画の出品サイズを下限無しに変更されております。
     洋画・日本画で10号以上とした理由にはいろいろありますが、一つには、現在大型作品の輸送費が高騰し、特に地方からの出品が難しくなっている事情があります。
    もう一つ大きな理由としては、絵画の本質的な問題として、「大きさだけで評価されるものではない」ということです。美術史上有名な作品でも小さな作品が多数ありますが、中でも20世紀の前半に独特の幻想的空間を表現して人々をあっと言わせた、サルバドール・ダリの代表作、固いはずの懐中時計がだらりと折れ曲がった「沈黙の固執」という作品は、24.1cm×33cm、つまり4号大の作品だったのは驚きです。
     旺玄会自身の経験としても、10年以上前になりますが、東京都美術館が改修工事のため、第76回展と第77回展を上野の森美術館で開催した際、10号〜30号で募集したことがあり、その時、小さくてもよい作品が多数応募され、「絵の価値はサイズの大小にはよらない」ことを実感しております。
     それにも係わらず、公募展がこれまで大型作品を中心に募集してきたことは、大きな展示会場における会場効果ということがあります。
     また、大型作品の制作には、小型作品を描くのは別な高度な技術があり、専門作家の展覧会では、やはりこうした面も考慮に入れる必要があると云うことで、これまで大型作品に拘ってきましたが、これらは、学習可能な技術であり、会の仲間となって、研鑽を重ねることで十分習得できるとして、今回の決定となりました。
     また、版画がこれまで6号以上としてきたのも、大型作品が林立する展覧会に於いて、一定の大きさを求める考えから発しておりますが、これも、現在は、版画のみの展示室を設けていることから、サイズに拘る必要性はなくなっており、小さくても優れて作品に、門戸を拡大したわけです。
     小作品の募集と云うことでは、一般の公募とは別に、「小作品部門」として募集している団体もありますが、この場合は、審査などは別に行われ、そのままでは、良い絵を描いていても、会員・会友に推挙されることはありません。
     しかし、旺玄会の場合は、10号で出品しても、大型作品と同じ審査の場で評価を受け、賞の対象にもなり、その後の出品で成長が認められれば、会友推挙、更には会員推挙の道も開けております。
     旺玄会は、作家を大切にし、作家を育てる団体です。意欲ある方々の出品をお待ちしております。
    ◆ 鉛筆による石膏デッサン・アグリッパー 旺玄会事務所で開催
     8月28日、第1回旺玄会本部定期研修会が開催されました。昨年の9月に、新しい事務所に移りましたが、この事務所を利用した石膏デッサン講習会です。  今回のテーマは、「アグリッパ」、5名の皆さんが参加されました。

    石膏デッサン・アグリッパー 旺玄会

     講師は、高桑昌作常任委員、酒井勇一委員です。皆さん一心不乱に、石膏像に向かい合っていました。 今後の計画は、次の通りです。是非参加してください。  第2回 静物デッサン「ガラス器」を描く   9月11日(日)*
     第3回 石膏デッサン「ビーナス」     10月9日(日) *
     第4回 静物デッサン「果物を描く」    12月11日(日)
     第5回 石膏デッサン「女性半身像」     1月22日(日)
     第6回 生物デッサン「花を描く」      3月12日(日)*
                    *は第2日曜日
    会場   旺玄会本部事務所
         〒110-0015 東京都台東区東上野6-23-5 第2雨宮ビル7階 702号室
    費用   無料
    申込先 旺玄会本部または高桑常任委員・酒井委員まで、お申込みください。コロナ禍の為参加者を10名以内としております。
         旺玄会本部  080-4855-3767
         高桑常任委員 080-5007-1466  酒井委員 090-7198-3500
     また、このほか“古典技法「メタルポイント(銀筆・銅筆)」を楽しもう”は9月25日に予定されています。参加費用は2500円。欠員補充登録については上記にご連絡を。
    ◆ 公募展、出品先でお悩みなら
       迷わず、第八十八回旺玄展へ!
     この二年間、各公募団体は、展覧会を開催出来たところ、開催出来なかったところと様々ですが、その間に会の求心力が低下し、生気を失った団体も多数見受けられます。
     旺玄会も、コロナに苦しめられた事情は他の会と同様ですが、会報や公式ホームページを通して、会情報が隅々まで浸透していること、常任理事会を中心とした運営組織が、最近重要視されているデジタル手法によって情報を共有しながら、適時適切な対応に努めており、外部環境の変化に対しタイムリーに適応する備えを持っております。
     また、創立以来、公平な審査と、表現やジャンルに対する柔軟な姿勢を貫いていること、会是である「画の探求、我の調和」が全会を通じて浸透し、常に相互研鑽すると同時に、無用な抗争を回避する会風が定着しております。
     この中で、「画の探求」を継続してきた成果は、着実に実を結びつつあり、昨年は、熊谷守一大賞展、鋸山美術館コンクールでグラン・プリを受賞したのを筆頭にいろいろなコンクールでの授賞者、入選者を多数輩出しております。
     以前、「旺玄会を一言で、表現するとしたら、どんな会でしょうか」と、外部の方から聞かれて、 「絵の上手な人はたくさんいますが、エライ人は一人もいません。」と応えた幹部がいますが、けだしこれは名回答で、旺玄会の実態を表しています。
     無論、役割上で、「長」の付く人はいますが、「エライ人」とは、「威張る人、権威ぶる人」とでも云ったら良いでしょうか。そういう人はいないということです。
     切磋琢磨する仲間がいて、伸び伸びと絵が描ける環境、そういう応募先をお求めなら、迷わず、旺玄会をお選び下さい。
     応募される際は、このホームページの「公募について」から「出品のお申し込み」の所定欄に記入されることで、旺玄会本部に繋がり、出品関係の資料が送られる仕組みになっております。
     この欄は、ご質問にも使えますので、自由に、ご活用下さい。
     五月の搬入の際は、多くの意欲ある方のご応募を期待して下ります。
    ここをクリックすると「公募について」にジャンプします
    ◆ 第八十八回旺玄展 開催に向けて力強く準備開始、
      自信を持って、力作のご出品を!
     旺玄会では、一月二十六日、二十七日の両日、所属作家と直近三年間の入選作家に、「第八十八回旺玄展」の出品関係資料を発送し、展覧会準備が本格的にスタートしました。
     搬入は、五月八日、九日の両日、会期は、五月二十日から二十七日、東京都美術館ロビー階の第1〜第3展示室で開催されます。
     多くの公募団体同様、旺玄会もここ二年、コロナに振り回されました。
     この辺の事情については、既にこのホームページで詳細にご説明して参りましたが、昨年、3箇所分散とはいえ、第八十七回旺玄展の全入選作品を展示し、ともかくも、コロナに負けなかったと云うことは、大きな自信になりました。
     そして今年、オミクロン株の跳梁で、感染者数が急拡大しておりますが、これまでと違う点は、感染対策は継続しながらも、社会・経済活動を止めてはならないというのが、政府や自治体の方針であり、旺玄会も、第八十八回旺玄展を、何としても東京都美術館で開催するのだという、固い決意で臨んでおります。
     どうか、出品者の皆様、ステイホームの中でひたすら「画の探求」に努めてこられた研鑽の成果に発表の場を与えて下さい。
     昨年の第八十七回旺玄展では、出品者の側に、「今年は本当に旺玄展が行われるのだろうか」という迷いをお持ちの方がおられたこと、複数の搬入代行会社が、作品引き取り時期を早めた結果、搬入が間に合わなくなった方が、少なからず発生したと云った情報を耳にしております。
     今年の場合は、是非そうした疑心暗鬼な迷いは払拭して戴き、作品を早めに制作することで、搬入が間に合わないと云った残念な結果とならないよう、ご準備をお願い致します。
    ◆ 旺玄会が本部事務所を移転しました
       法人化10年を経て、一層の機能充実が狙い
     旺玄展を主催する、一般社団法人旺玄会が、このほど本部事務所を移転致しました。
     これまでの本部事務所は、法人化後10年に亘って、会活動を支えて参りましたが、この10年で、厖大な資料の蓄積もあり、今後の活動を強化する上での移転です。
    旺玄会 新事務所  新事務所は、現在の本部事務所とも近く、JR上野駅からは徒歩10分の位置にあり、東京都美術館での展覧会開催基地として、絶好の立地に恵まれております。
     新事務所には、9月21日に移転を完了し、整備を進めた上で、10月1日から次年度第88回旺玄展の準備業務を開始する事になっております。
     当面は会務の充実が主ですが、将来的に出品者参加の研修等の可能性もあります。
     なお、旺玄会は画家の集団ですので、平素は常駐者を置いておりません。
     従って、ご来訪の際や、大型郵便物、書留郵便物等を送付される際は、予めお電話下さいますよう、お願い致します。
     また、移転を機に、窓口となる電話番号も変更致しましたのでご注意下さい。但し、これまでの窓口番号「080-5382-1933」は、片山副理事長の直通電話になりますので、引き続きご利用可能です。

    (新事務所)
    ・住  所  〒110-0015  東京都台東区東上野6丁目23番5号
                      第二雨宮ビル 7階 702号室
    ・電  話  080−4855−3767(公式代表番号)
    ・F A X   044−988−6603 (変更ありません)

    「上野駅 JR 入谷口から新事務所へのガイド」はこちらからご覧ください。
    ◆ 緊急事態宣言下、コロナに負けず
      3会場分散で開催した第87回旺玄展
     昨年第86回旺玄展を中止に追い込んだ新型コロナウイルスの脅威は、本年も継続する中で、旺玄会では、早くから万全の防疫体制で臨もうと、着々と準備を進めて参りましたが、搬入日の直前に緊急事態宣言が5月31日まで延長され、第87回旺玄展は、今年も東京都美術館での開催が出来なくなりました。
     しかし、美術館地下での搬入、審査、作品写真撮影等の活動は、滞りなく実施することが出来たことから、いろいろな可能性が生まれました。
     新型コロナ禍の影響で、搬入数は今一つでしたが、10歳台、20歳台など若い作家を含む作品の水準は、例年を上回るものがあり、会にとって、明日に繋がる明るい希望を与えてくれました。
     ステイホームの中、精魂傾けて制作されたこれらの作品を、無駄にしない方法はないかと検討を重ねた結果、全入選作品を分散展示することと致しました。
     即ち、東京都美術館での展示は出来なくなりましたが、会としては、巡回展のために、愛知県美術館、大阪市立美術館に展示スペースを確保しており、それに加えて第30回の記念展を迎える旺玄会埼玉支部が、埼玉県立近代美術館に広めの会場を予約しておりましたので、「1人・1作品・1会場」の原則で、全入選者を3箇所に分散展示するというものです。
     その結果、名古屋展が6月23日〜27日、大阪展が7月14日〜19日、埼玉展が7月27日〜8月1日に開催され、この状況下、観客数が心配でしたが、各会場とも予想を上回るお客様に見て頂くことができました。
     ただ今回は、本展の分散開催という形を取ったため、従来の巡回展で、お馴染みだった作品が見当たらない、というお客様の声も一部ありましたが、それを補う新鮮な作品も並んでおり、いずれの会場も大変好評でした。
     東京オリンピックが無観客で開催されたと同様、旺玄会が、展示会場を分散することで、第87回旺玄展を開催したことは、新型コロナの脅威に負けなかった事例として、密かに誇りを感じております。
     その「分散実施」の記録と全受賞作品の写真は、このホームページ上でも紹介されておりますので、是非お目通し下さい。
     なお、次年度第88回旺玄展は、令和4年5月20日〜27日、東京都美術館で盛大に開催する予定で、既に準備を始めており、意欲ある作家のご応募をお待ちしております。
    ◆ youTube で、継展とABIHC展が紹介
      令和3年、コロナ禍収束後の世界は、どう変わるか
     12月初め、千葉の辰巳くにか会友によるyouTube で、継展とABIHC展が紹介されました。コロナ禍で出かける事のできなかった方も、継展、ABIHC展を見ることができます。ゆっくりと音楽を聞きながら。是非、ご覧ください。
     
    継展
     
    ABIHC展
     
     継展については、この前のTOPICSで紹介しております。文字通り“次世代に繋ぐ目的”の展覧会で、コロナに沈滞しがちな時期に、期待以上の観客を集めました。また、ABIHC展とは、千葉旺玄会の有志の方による展覧会です。
     2020年は、コロナ禍に翻弄された年でした。それゆえに、様々な会議、講演会はTV会議・講演会となりました。
     展覧会もそうです。開催がなかなかできない中、東京支部の大塚誠会員による『個展の出前』や『時空を超えての作品展(東京支部)』が紹介されました。全く想像を超える展覧会でもありました。辰巳くにか会友のyouTubeと同様に、あっという間にその利用が広がったと感じました。パソコンやスマートフォンによる絵の鑑賞が加速されました。もちろん、会場での鑑賞にはかなわないにしても、多くの方が気軽に鑑賞できることは素晴らしいことです。
     コロナで大勢のお客様に足を運んで頂けない状況下、旺玄会ではインターネットを使って多くの方々に、ご覧頂く努力が実を結びつつあるようです。これを足場に、第87回旺玄展は、コロナに負けない展覧会とすべく、準備を進めています。
    ◆法人化後10年、更なる高みを目指す
      旺玄会の新しい体制がスタート
     去る10月25日、一般社団法人旺玄会の令和2年度定時総会及び令和3年度第1回理事会が行われ、新しい理事会が発足致しました。
     その結果、理事長には、斎藤寅彦現副理事長が就任、副理事長期間を含め、法人化の以前からトップの座にあった松田敬三現理事長は、理事・名誉会長に、勝俣睦現理事・名誉会長は、理事・相談役として、大所・高所から会を支える体制となりました。
     その他、これも法人化以降10年間、事務局長を努めた片山聖三常任理事が副理事長に就任、理事長を補佐することになりましたが、今後は事務局長を置かず、複数の常任理事が、事務局業務を分担し合う体制となりました。
     これは、過去の10年間が、いわば、法人移行後の組織を、時代の推移に対応させ、着実に軌道に乗せる段階であったのに対し、これからは、その土台の上に、良き伝統を継承し、更に新しい時代に相応しい柔軟な体制へと移行する狙いがあるといえます。
     個々の人事については、このHPの「本部・支部連絡先」と「法人公告」の「組織」に掲載されておりますが、良き伝統を次世代に繋ぐことと、更なる飛躍を目指すことが、新しい理事会に求められる課題であると思います。
     11月23日〜28日、東京銀座の「ギャラリー暁」で、そうした次世代に繋ぐ象徴的な展覧会が開催されました。
    第2回「継展」がそれです。(ギャラリー暁のHPに全作品が紹介されております。)
      「継展」は、文字通り、次世代に繋ぐ目的の展覧会で、第1回は、2年前の平成30年10月に行われましたが、この時は、レベルの高い作家が、何時もの作品を並べていると言った印象でしたが、第2回の「継展」では、何時もの作家が、何時もの作品ではない、それぞれ一歩先を行く作品を展示しており、コロナで沈滞しがちの美術界にあって、一際光彩を放つ展覧会として、期待以上の観客を集めました。
     法人化10年、「画の探求、我の調和」活動も10年、旺玄会が目指してきた方向は確実に前進しており、更に大きな目標に向かって動き出していることを、象徴するような展覧会でした。
     その勢いを令和3年5月20日〜27日、東京キ美術館で開催される第87回旺玄展で結実を目指しますので、ご期待下さい。
          継展                                旺玄会 感染防止ステッカー

    ◆第87回旺玄展の出品規定が発表になりました
      コロナを乗り越え、素晴らしい展覧会に
     11月30日、第87回旺玄展の出品規定が発表になりました。
     曜日が変わっただけで、基本的に第86回展の出品規定と全く変わりません。
     開催に当たって、コロナへの対応が問題となりますが、旺玄会では、厚生労働省や、東京キのコロナウイルス感染対策をもとに、十分な対応で臨む計画であり、既に東京キが発行している「感染防止徹底宣言のステッカー」も取得、不安なく出品することが出来るよう、怠りなく準備を進めております。一年間出品出来なかった鬱憤の分も含めて、ありったけの力を注いだ作品の応募をお待ちしております。
     但し、いつもは会場を賑わす、人気のギャラリー・トークや、作品講評会は、会場の密を避けるために自粛しますが、会場内の事務所には、審査に当たった役員が常時詰めており、ご希望に応じて、出品作に対するアドバイスを行う体制も整えておくつもりでおりますので、ご遠慮なく事務所にお立ち寄り下さい。
    旺玄会 感染防止ステッカー  また、これも例年、旺玄展の華であった授賞式・懇親会も、多数の人が集まる会食が問題とされている時期なので、どんな方法があるか、検討しているところです。
     とはいえ、実際の開催までにはまだ時間がありますので、状況が劇的に好転することを期待したいものです。
     なお、第87回旺玄展では、第86回展で予定していた企画展示「生命の根源、水を描く」も展示します。これはテーマ性をもった小品展で、常任委員から一般出品者まで、そのテーマに相応しい作家が力作を発表しております。応募初年度は無理ですが、実力が評価されれば、一般出品者にも、こうした企画展に出品するチャンスがあります。
     なお、今年から11月に、受賞者選抜展を東京で開催する計画で、新しい才能の更なる成長を支援していきたいと考えて居ります。
     自らの思い、自らの感じる美を表現したものであれば、自由で幅広いジャンルの作品を歓迎する旺玄展に、奮ってご応募下さい。力作をお待ちしております。
    ◆旺玄会の常任委員・委員がネット上の有志展
     「コロナに負けず 画の探求」、youtubeとHP上で
    田中 紘子 風に吹かれて  先のTOPICSで、旺玄会報「勇気づけ特集号」についてご紹介しましたが、このコロナ危機に旺玄会としてはもう一つ明日に繋がる挑戦を行っております。
     それは、常任委員・委員によるyoutube作品、「コロナに負けず 画の探求」です。
     事の発端は、千葉旺玄会の辰巳くにか会友が、5月に千葉で活動している作家仲間たちに、youtubeでの作品公開を呼びかけたことに始まっております。
     旺玄会に所属している人、所属していない人様々でしたが、皆さんスマホの写メールを介して、極めて短期間の内に、さまざまな作品が集まり「小展示会」として公開されました。
     このことは、旺玄会本部にも大きなインパクトを与え、常任委員・委員有志が、それぞれ新作を制作、それをyoutube「コロナに負けず 画の探求」と名付けて発表することを企画、このほど完成し、公開されました。
     参加者は、39名、制作は、「小展示会」の辰巳くにか会友が担当、作品もこのために新規に制作したとあって、インターネット上の旺玄展が実現できました。


     Youtube作品は、以下のURLでご覧頂けます。





     しかし、youtubeの場合は、一点一点の作品をじっくり眺めたり、作品制作の思いに触れるのは困難ですので、youtubeをご覧になった後で、一つ一つの作品と作品データ、制作の思いを、HP上の画面で、じっくりとご覧頂けるようにも工夫致しました。
     Youtube作品と併せてお楽しみ頂ければ幸いです。
     ご覧になるには、TOPページの展覧会タブを開いたところからも、御案内できますが、このリンクを押して頂けば、ご覧頂くことが出来ます。
     39名の有志展ですが、「コロナに負けず 画の探求」の意気込みと、次年度開催予定の第87回旺玄展に向けての決意をお酌み取り頂ければ、幸いです。
    ◆次年度旺玄展に向けての始動!
      出品者のための「旺玄会報 勇気づけ特集号」を発行
     本年5月開催予定だった第86回旺玄展は、ギリギリまで開催の可能性を模索して参りましたが、3月末の感染者急増を受けて、中止せざるを得なくなりました。
     展覧会に向けて力作を準備中だった旺玄会の所属作家、旺玄展を発表の場としている一般作家の皆様にとっては、落胆も大きく、そのまま放置しておくと、折角これまで「画の探求、我の調和」で盛り上がっていた絵に対する意欲や、会に対する愛着が崩壊する危険も感じられました。
    旺玄会報 勇気づけ特集号  そこで、毎年夏に、その年の展覧会の記事を掲載している旺玄会報を「勇気づけ特集号」と名付け、常任委員から、一般出品者に至る70名を超える執筆者に、現在の心境を執筆して貰いました。「この非常事態の最中に」、「私の絵画制作について」、「忘れ得ぬ思い出」、「旺玄会と私」など、テーマは様々でしたが、1人として意気消沈している執筆者はなく、このピンチをチャンスであると捉えていることに驚きもし、大いに安堵もしました。
     共通にいえることは、皆さん、絵を描いていて良かったという思いです。この時期、この困難な状況の中で、自分を見つめ直し、向上のきっかけにしようと考えている作家の多いことに、感動さえ覚えました。
     中には、絵を描く代わりに芸術的なマスクを作成して役立てて貰おうと活動した作家もあり、自己の活動にまつわるあれやこれやで、全編、大いに読ませる記事の満載に、コロナ状況下にあっても、元気いっぱいの旺玄会を実証する結果となりました。
     これも、法人化以来約10年、「画の探求、我の調和」を会是として努力して来た成果が、実を結びつつあるものと喜んでおります。
     この会報に書かれている内容は、公募団体に所属し、或いは公募団体に出品をお考えの人であれば、会派を問わず、お役に立つ面もあるかと思われますので、ご希望の方には無料でお送りさせていただきます。
     お申し込みは、以下にご連絡下さい。
    (連絡先)
    〒195−0054 東京都町田市三輪町58-25 片山聖三 (旺玄会事務局長)
           電話:080-5382-1933、 FAX:044-988-6603
           電子メール:seizo.k1139@outlook.jp
    ◆緊急ご連絡!!
     伊勢神宮式年遷宮美術館が3月末まで臨時休館
     〜コロナウイルス感染症対策で〜
     伊勢神宮式年遷宮美術館より連絡があり、新型コロナウイルス感染症への感染予防・拡大防止策として、神宮の博物館4館が3月6日(金)から3月31日(火)まで臨時休館することになりました。
     そのため、現在、伊勢神宮の式年遷宮記念美術館で開催中の特別展「望―歌会始御題に寄せて」は、3月24日(火)までの会期を残して、見られないことになりました。
     この展覧会には、旺玄会から、望月一雄、山田正夫、河野宗之蒸と、3名の作家が出品しており、館賞を楽しみにして居られた方も多いと思いますが、コロナウイルスの拡散を食い止めるための配慮であり、ご了承のほど、お願いします。
     この他、連絡がありませんが、3月中に開催が予定されている展覧会で、同様の理由から中止されることも想定されますので、お出かけ前に、ご確認下さい。
    ◆これは大快挙!
     式年遷宮記念美術館の特別展「望―歌会始御題によせて」に、
     旺玄会から、望月一雄、山田正夫、河野宗之蒸、三作家が選出
     毎年、新年に宮中で歌会始がありますが、伊勢の式年遷宮美術館では、平成8年以来、この歌会始の御題に因んだ美術作品を展示する特別展を開催しております。
     令和2年の歌会始御題は、「望(のぞみ)」と決まっております。
     主催者の神宮美術館によれば、漢字の「望」は、語源的には遠くの月を待ち望むさまをあらわし、そこから、ない物を求め、見えない処を見ようとする意味が生まれ、「希望」「願望」「待望」といった意味に発展し、本来の眺めるという意味で「眺望」や「遠望」という言葉が派生、また「望月」という月自体を表す言葉も生まれました。
     本展覧会では、近現代の美術・工芸作品の内、「希望」「眺望」「望月(満月)」にテーマを絞り、会派や流派を越えた、新時代に相応しい新進作家の最新の作品からベテラン作家による古典的名作まで、約40点の作品を展示しますとあります。
     この展覧会に、これは大快挙!!旺玄会から3人の作家が選ばれました。
     以下、作家名と作品名をご紹介しますと、
    望月 一雄 山田 正夫 河野宗之蒸
    望月 一雄(東京) 常任委員 山田 正夫(愛知) 常任委員 河野宗之蒸(徳島) 委  員
    「祈り(希望)」油彩20P
    77回旺玄展
    「展望 COTE D’AZUR」100F
    79回旺玄展
    「旅情(1)」100F
    78回旺玄展

     しかし、これまでの事例では、日本画が4割程度を占め、書道、塑像、工芸なども加わりますので、洋画は6〜7点という狭き門になっていたようで、選ばれた作家も、個人を含め、著名な大家か多かったようです。
     そうした中にあって、旺玄会の現役作家が3人も選ばれたと言うことは正に大快挙で、ご本人にとっても喜ばしいことでしょうが、旺玄会にとっても、大変名誉なことと喜んでおります。

    特別展「望―歌会始御題によせて」
    会 期  令和2年2月21日(金)〜3月2日(月)
          入館時間は9時〜16時
          ―休館日は木曜日(祝日開館、翌日休館)
          入館時間は9時〜16時(観覧料500円)
    会 場  式年遷宮記念 神宮美術館
          516−0016 三重県伊勢市神田久志本町1754−1
          電話:0596−22−1700
    (アクセス)
    @近鉄・JR「伊勢市駅」から外宮内宮循環バス(懐古館経由)に乗車、「内宮前」下車。
    A近鉄「宇治山田駅」からタクシーで5分。

     旺玄展に出品を考えておられる方にとっては、本展作品制作にお忙しい最中でしょうが、良い機会です。お近くの方は勿論、遠隔地居住の皆様もこのチャンスにお伊勢さん参りを兼ねて、このまたとない展覧会に足を運ばれてはいかがでしょうか。
    ◆今年も見逃せない、様々な水の景観と態様
     第86回旺玄展の企画展示「生命の根源、水を描く」
     第85回記念旺玄展は、記念展でしたので、旺玄社時代から比較的最近に至る、会史上出色の作家16名の作品を展示し、旺玄会の長い歴史と共に、現役作家に今も受け継がれている伝統の厚みをご覧に入れましたが、第86回展では、今や 旺玄会のお家芸ともなった小品による企画展に戻ります。
     今年のテーマは、「生命の根源、水を描く」です。
     地球の歴史の中で、あらゆる生命体は水の中から生まれたとされます。
    水瓶と弥生時代の少女  また、水なくして、人類の生存はあり得ません。
     水は生物体を構成し、人類の飲料であり、食料の中に含まれます。古代ギリシャの自然哲学者ターレスによる、「万物の根源は水である」は、後の錬金術や自然科学の発展に繋がっていきました。
     また、水は、山紫水明、花鳥風月と言われるように、美しい景観を形づくり、古来画家や詩人の創作意欲をかき立てる存在でもありますし、その力は、人類には無くてはならないエネルギー源でもあります。
     しかし、その水は、一度狂うと大変な災害をもたら すものであることは、この1年、2回に亘って襲われた巨大台風による被害によって、人々の記憶に新たなことといえます。
     時は令和となりましたが、天皇陛下は水の研究家であり、その造詣の深さから世界的に著名であると同時に、水害の罹災地では、被害者の目線で慰問を続けておられます。今回の展覧会は、水についてのあらゆる「態様」を私達に考えさせてくれる絶好の機会であり、正に令和の時代に相応しい企画展示といえるのではないかと思います。
     その企画展示の作品写真が入った第86回旺玄展のチラシが出来ましたので、以下にご紹介します。
    86回旺玄会チラシ
     このチラシには、全出品作品48点中、30点が含まれています。例によって、支部によって推薦された作家と本部によって推薦された作家があり、会員・会友はもとより、常任委員から一般出品者までが参加しております。
     前回までは、10号〜20号に限定した標準サイズ作品であったのに対し、今回は、縦長の変形に限り、上限を162cmまでとしたため、かなり縦に長い作品が見られるのも一興です。
     チラシに間に合わなかった18点の作品にどんなものがあるか興味津々ですが、掲載されている作品には、美しさが先行し、脅威は影を潜めているようです。とはいえ、制作中、テレビで各地の被害状況を見ると、なかなか筆が進まないという作者の声が本部事務局に多数、聞こえてきました。
     その声が、チラシに見られる「水の脅威で罹災された方に、心からお見舞い申し上げます。」というメッセージに結実しております。
     水の美しさを眺めながら、水問題に深く思いを馳せて頂ければ、幸いです。
    ◆第86回旺玄展の出品規定が発表になりました
    制作に関する規程は85回記念展と変わりがありません
     あなたも旺玄展の壁面に、魅力ある作品を飾ってみませんか
     第86回旺玄展の出品規定が発表になりました。かねてお知らせのとおり、基本的には、これまでホームページ上で発表してきたものと全く変わっておりません。
     本年は、新しい天皇陛下のご即位、新元号への移行などお目出度いことがありましたが、旺玄展にとりましては、搬入直前の10連休が災いし、搬入代行会社が作品引き取り日を大幅に早めた影響で、出品出来なくなった人が続出しました。
    磨かれて、旅に出る(油彩P120) それでも、若い作家を中心に、初出品者を含む質の高い作家の応募が目立ち、第85回記念旺玄展は前年を上回る質の高い展覧会を開催することが出来ました。
     次年度令和2年は、今年のような日程上の制約がありませんので、前回搬入が間に合わなかった皆さんも、奮って応募して頂けるものと思います。
     旺玄展の特色は、作品の傾向が偏らず、幅の広いことだと思います。
     作家の自由な発想を尊重する、と主張している団体は数多くありますが、旺玄会では、制作にあたって、作家の思いを表現することを大切にしており、お客様にその思いが伝わるような絵を目指しております。
     また、絵は置かれた場所、隣り合う作品によって、生きることも、死ぬこともあります。
     最初の部屋に幹部やめぼしい作品を集め、後ろの部屋に行くにつれて、ただおざなりに作品を並べているだけといった団体展を時折見かけます。
     旺玄展では陳列にも気を使っており、幹部の絵であっても新人の絵であっても、常にその作品が生かされるよう配慮するほか、それぞれの展示室に意味を持たせ、鑑賞の一助としております。
     その為、ご来場のお客様からは、最初の部屋から最後の部屋まで、飽きることなく、興味深く楽しむことが出来るという評価を数多く頂いております。
     そうした傾向は、旺玄会ホームページの「会員・作品紹介」や展覧会ページの作品写真、展覧会風景のスナップなどからも、その一端を伺うことが出来ると思います。

    新出品規定につきましては、「公募について」のページをご参照ください。
    ここをクリックすると「公募について」にジャンプします
    ◆第86回展の出品規定、正式発表は11月ですが、
      85回展までと、基本的に変わりません
     第86回旺玄展は、令和2(2020)年5月20日(水)〜27日(水)の間、東京上野の東京キ美術館で開催されますが、出品規定については、基本的に変更はありません。
    暗き淵より  正式には、東京キ美術館との打合せが完了する11月に発表することになりますが、作品制作に関する部分は、第85回記念旺玄展と全く変わりません。
     従って、この公式ホームページの「公募について」では、第85回記念旺玄展の出品規定をそのまま掲載しておりますので、ご参照下さい。
     旺玄展では、具象、抽象は問いませんが、作家の思い、作家の感じる美を重視しております。いたずらに奇を衒ったり、時流を意識したりしただけの絵は歓迎しておりません。
     非常に幅広い作風を受け入れており、これらは、このホームページの「展覧会」ページにある「全受賞作品アルバム」「会員・作品紹介」で紹介されている作品写真をご覧になれば納得されると思います。
     只し、平面作品に限ります。コラージュや、マチエールとしての凹凸は結構ですが、絵画から額縁の高さを超えて突起している作品は受け付けておりません。
     最近、若い方の応募作品が増えてきましたが、年齢は関係ありません。若手から高齢者、新人からベテラン、それらの作家がお互いに切磋琢磨するというのが旺玄会の理想です。
     出品規定は、年明けから印刷に入り、皆様にお届けできるのは来年、令和2年の1月頃になります。
     その間、ホームページの「出品のお申し込み」を通じて、住所、氏名をご連絡下さった方には、来年一月末、会の方から自動的にお届け致します。
     本ホームページの「出品のお申し込み」を通じて、住所、氏名をご連絡下さった方には、事務局長からメールを入れることになっておりますので、制作上や出品に関して疑問点等がありましたら、ご遠慮なく、メール上でお尋ね下さい。
     また、旺玄展に関心をお持ちの方がありましたら、是非ご紹介下さい。
    ◆搬入時に災いした10連休
     それでも、若い作家の出品は前年を上回る


     今年は、5月に新天皇が誕生、新しい元号が定められるなど、大変おめでたい年ですが、旺玄会にとっては、一寸不安がありました。
     というのは、サラリーマンや学生さん達にとっては嬉しいはずの10連休が、5月8日、9日という旺玄会の搬入に悪影響が出ないかが心配でした。 未だ
     事前情報でも、「私の地区の搬入代行会社の作品引き取り日が非常に早くなり、その日までにはとても作品が描けそうにないので、休会させて下さい」といった所属作家からの声が何件かあり、激励やらアドバイスやらを繰り返すことになりました。
     そして搬入当日、果たせるかな、所属作家で年度会費を既に納入していた作家で、8名も作品が出ていませんでしたし、一般出品者についても、当然出品して然るべき人の作品が何件かありませんでした。
     しかし、一般出品者について子細に調べて見ると、20歳台、拡大して50歳台という若手に限定して数えて見ると、何と過去最高の応募者数であるばかりでなく、有望作家として昨年期待を寄せていた作家は殆ど顔を揃えていることが分かり、安心しました。
     昨年も、審査の場で一般出品者の水準の高さに驚いたことをご紹介しましたが、今年も、一般出品者に目を見張る作品が多く見られたことと、会友層もまた充実しており、むしろ会員が突き上げられているような印象がありました。
     こうした傾向が見られるようになったことは、ここ数年「画の探求、我の調和」を指導理念として、全会挙げて水準の高い展覧会の開催を心がけたことと、
    「25歳以下出品料無料、30歳以下半額」という若手奨励策を継続していること、
    微睡み 若手作家のみを対象とする「田澤八甲賞」を新設したなどの努力が、ここに来て応募される方々に浸透してきた結果ではないかと思います。
     といって若手偏重の政策をとっているのではなく、持論である「生涯在籍の美術大学」を目指しており、ベテラン層の活動も顕著なものがあり、それは75歳から21歳まで分布している受賞者の年齢構成にも表れております。
     因みに、85回展の最高齢出品者は98歳、最若年出品者は16歳でした。
     また、最近、旺玄会各種のコンクールにチャレンジして上位賞を獲得する作家も増えて おりますが、その中でも、現在(安井賞消滅後)若手作家の登竜門とされている昭和会展に山崎良太会員が入選したのは、特筆に値します。
    山崎会員は36歳で、40歳以下とされる昭和会展の上限年齢までは余裕がありますので、次回は、是非昭和会賞を狙って頑張ってほしいものです。
     この辺で、今回一般出品者として応募し、入選・受賞した人達の声をピックアップしてご紹介します。
    〇 現在難関の美大を目指して受験中ですが、お金のない若者にとって、25歳以下の出品料無料は大変有難いと思います。(2年目、上位受賞者)
    〇 HPに、「旺玄会には絵の上手な人はたくさんいますが、エライ人はだれも いません」とありましたが、会期中、授賞式・懇親会に出席してみて納得しました。」
    夢 (初入選、受賞者)
    〇 今回の出品作は、幾つか解決したい課題がありましたが、
    会期中の講評会で、ご担当の先生から、懇切丁寧なご指導をいただき、これからの制作に向けて 大収穫でした。(初出品、受賞者)
    〇 初めて公募展に応募するので、いろいろと不安がありましたが、申込の直後から、電子メールを通じて事務局から丁寧な説明があり、そのことも応募に繋がっております。(初出品、受賞者)
    〇 旺玄会のホームページには、応募者が知りたいと思っていることが詳細に掲載されており、大変参考になりました。(4年目、会友推挙者)

     こういった声を参考に、旺玄会としては、有為な応募者の方が、出品しやすい環境を作ることに努力したいと考えております。
    ◆伝統の厚みと新鮮な魅力
     先輩作家と現役作家による充実した展覧会


     東京キ美術館における令和最初の公募展となった今年の旺玄展は、第85回の記念展でしたので、特別企画として、先輩作家16名による「旺玄会史を彩った作家たち」の企画展示を行いました。
    ★旺玄社時代から旺玄会にかけて活躍した作家
    田澤八甲、阪井谷松太郎、近藤せい子、杉浦勝人、五十嵐祥晃
    ★旺玄会の立ち上げから長期に亘って活躍した作家
     高野真美、市川加久一、玉之内満雄
    ★旺玄会のある時期から比較的最近まで活躍した作家
     北川金治、宮城健盛、荒井孝人、吉尾房子、吉尾芳郎、遠井正夫
    ★一時旺玄会で活躍された異色の作家たち
     佐藤多持、幸田侑三
    旺玄会史を彩った作家たち これらの作家は、旺玄会の歴史の中でも、それぞれの時代に於いて、出色の活躍をされた作家で、知名度もあり、企画段階から成功を予想しておりましたが、結果は、当初の期待を遙かに上回る大好評となりました。
     古くから旺玄展をご覧になっている美術愛好家の皆様にとっては、懐かしい作家たちでもあり、中には「これが絵なのよね」と、飽かず見ほれていらっしゃるお客様の姿もありました。
     これらの作家は、現役作家にとっても、一部のベテラン作家を除き、殆どなじみのない歴史的な存在であったため、非常な関心を集めました。自分たちの先輩に、こんなに素晴らしい作家がいたのかという誇りと、自分たちが目指し、そして越えていかなくてはならない目標を見つけることになったようです。
     ご来観のお客様は、そうした先輩作家の作品と、
    他の展示室に飾られた現役作家の作品を同時にご覧になったわけですが、「自らの思いを表現する」という旺玄会の基本的な制作理念が、OB作家から現役作家まで、見事に貫かれている姿を目の当たりにされて、納得されたのではないかと思います。
     特に、ここ数年一般出品者の中に多数の若い作家が参入したことが、所属作家にも大きな刺激となり、作品水準の向上と共に、作品そのものに新鮮な魅力が感じられるようになってきました。
     折から、東京キ美術館で開催中の「クリムト展」をご覧になった後で、旺玄展 をご観覧下さった方が、会期中617名もいらっしゃいましたが、皆さん興味深くご覧戴いたようで、中には、「この方が面白かった」という言葉を受付に残して下さった方もあるようです。
     なお、企画展「旺玄会史を彩った作家たち」の全出品作品と、現役作家の「全受賞作品」、展覧会風景をピックアップした「会場アルバム」は、このホームページの「4 展覧会」に掲載されておりますので、ご高覧下さい。
    ◆「絵の上手な人はたくさんいますがエライ人は一人もいません」
      
    この言葉は、見事に旺玄会を表しています。
        〜公募展に出すなら、絵に専念できる旺玄展へ〜

     「旺玄会には絵の上手な人はたくさんいますが、エライ人は誰もいません。」
     これは、以前、応募したいと思っている人から、「旺玄会ってどんな団体ですか?」と聞かれた際、当時の幹部役員の一人が答えた言葉です。
     エライ人というのは、「威張る人、権威を振りかざす人」といった意味です。
    会懇親会  無論、大きな美術団体ですから、会を運営する為の役職として、会長、副会長、事務局長、支部長といった役職はありますが、これらを担当する人は、会を運営する役割であるという意識に徹しており、役所や会社における上下の関係は全く意識しておりません。
     尤も、絵の団体ですから、技量の向上に合わせて、会友、会員、委員などの階層は出来てきますが、これは身分の差別ではなく各人の向上目標でもあります。
     お互い、今や会是となっている
    「画の探求、我の調和」を旗印に、自らの求める芸術を追究して、お互いに切磋琢磨することで集まっている仲間たち、それが旺玄会です。
     とはいえ、全国組織ですから、全員が顔を合わせることも出来ませんし、東京で行われる展覧会に、遠く離れた地域の人が作品を見に行くというのもなかなか大変です。
     それでも、毎年の旺玄展での授賞式・懇親会には、全国から150名以上の出品者が集まり、見知らぬ顔が旧知の間の如く、手を握り合って、会は大いに盛り上がります。
     また、第78回展以降は、毎年「図録」を刊行し、これに全出品者の作品写真を1点ずつ掲載することにし、すでに8冊を世に送り出しております。
    図録  この「図録」は、会にとっては貴重な記録でありますが、個人にとっても記念すべき記録となります。そして、何よりの効用は、出品作家がお互いの作品に刺激され、作品水準の向上に繋がることです。
     また、第83回展からは、この図録に、支部活動のPR欄も設け、支部動詞の交流促進や活性化にも活用しております。
     一般出品者の皆様には、昨年まで、ご来場のお客様と同じ2,500円で買って頂いておりましたが、今年からは、入選された方の優待価額2,000円でご購入頂けることにしました。
     購入する、しないは自由ですが、入選された方は、是非会場で手にとってご覧になって下さい。実にいろいろな作品があります。500点もの作品写真は、見て楽しいだけでなく、作品制作にとっても大いに参考になるはずです。目標となる作家、話を聞いてみたい作家が見つかるかも知れません。その意味で「図録」は制作の友であり、教師でもあります。
     会場でご購入になれなかった方については、別途文書で御案内します。
     なお、旺玄展の募集要項は、現在準備中で、1月下旬からお送りできる態勢に入ります。
     応募ご希望の方は、ホームページの「公募について」をご覧になり、「出品のお申し込み」 ページを通じてお申し込み下さい。そのお申し込みは、電子メールで事務局長に直結しておりますので、書類出来次第(2019年1月下旬)お送りします。
     また、HP経由でお申し込み頂いた方には、事務局長とメールが繋がり、出品手続きや制作上の疑問点について、質問したり、アドバイスを受けたりすることができます。
     早速申し込んでみませんか。
    ◆第85回旺玄展は記念展です。
      特別展示「旺玄会史を彩った作家たち」にご期待下さい

     旺玄展では、5年ごとに記念展を行っており、「0」の付く回には、創立者牧野虎雄に因んだ企画、「5」の付いた回ではそれ以外の物故作家の展覧会を実施しております。
     5年前の第80回記念旺玄展では、「瓢人先生(牧野虎雄)とその時代」と題する、草創期の大画家の特別展を始め、牧野虎雄をモデルとした小説「瓢人先生」(八田尚之作)の復刻版出版、その小説を映画化した新東宝映画「生きている画像」の上演など、盛りだくさんな行事を展開致しましたが、第85回展では、85年以上に及ぶ長い歴史の中で旺玄会が生み出した優れた作家たちをご紹介します。
     それらの作家たちは、紆余曲折を経たさまざまな歴史的局面で、新たな創作に取り組み、その後の会発展に顕著な足跡を残しております。
     しかし中には、一般の美術愛好家にとって、知名度は高いとはいえないだけでなく無く、当の旺玄会所属作家にとっても、殆ど知られていない人もありますが、生前に於いては、画壇の注目を集め、その影響は今日の旺玄会にも脈々と繋がっている大きな存在です。
     今回は、その中で次の16人の作家をご紹介したいと思います。
     始めに、旺玄社時代から旺玄会に亘り長期に活躍した作家としては、田澤八甲、阪井谷松太郎、近藤せい子、杉浦勝人、五十嵐晃の各氏を選びました。創立者牧野虎雄の盟友、門下生であったいわば会史第一世代の作家たちです。         
    田澤八甲 阪井谷松太郎 近藤せい子 杉浦勝人先生作品 五十嵐晃
    田澤 八甲 阪井谷松太郎 近藤 せい子 杉浦 勝人 五十嵐晃
     次に、戦後旺玄会として再出発した当初から参画し、長期間、会の指導的立場にあった作家としては、高野真美、市川加久一、玉之内満雄の3氏を選びました。
     高野真美は、林武とも親交のあった実力者であり、旺玄会では有力な後継作家を多数育成した貢献で、市川加久一は、関西地区の中心作家であると同時に、大阪以西の公募展として関西旺玄展を立ち上げたことで、玉之内満雄は、その独特な精密描写で、当時の美術愛好家を魅了し、旺玄会の存在を大いに高めたことにより、それぞれ特筆に値する作家であると言えます。
    高野真美 市川加久一 玉之内満雄
    高野真美 市川加久一 玉之内満雄
     また、旺玄会のある時期から比較的最近まで活躍した技量抜群の作家は多数ありますが、今回は、北川金治、宮城健盛、荒井孝人、吉尾房子、吉尾芳郎、遠井正夫の各氏を選ばせて頂きました。
    北川金治 宮城健盛 荒井孝人 吉尾房子 吉尾芳郎 遠井正夫
    北川金治 宮城健盛 荒井孝人 吉尾房子 吉尾芳郎 遠井正夫
     その他、旺玄社以来の出品者名簿を見ますと、現在各会の創立者となっているような超大物作家が一時出品しておられた記録がありますが、その中で、主として知求会で活躍された佐藤多持、幸田侑三の両氏は、会員として在籍し、上位賞も受賞しておられますので、会史に残る重要作家に数えて良いと思います。
    佐藤多持 幸田侑三
    佐藤多持 幸田侑三
     これらの作品は、いずれも時代を超えて評価出来る素晴らしい作品群で、是非会場でご覧頂きたいとおもいます。
    ご来場頂けなかった方々に対しましては、展覧会終了後、このホームページ上でご紹介すると同時に、図録全作品を掲載致します。
     時あたかも、同じ会場では、旺玄会の現役作家たちによる大作が展示されます。
    これら新旧の作品をご覧になり、連綿と繋がっている旺玄会のDNAを発見されるのも一興かと思います。

    ◆第85回記念展の出品規程が発表になりました
     制作に関する規程は84回展と変わりません
     「図録」の購入は任意とし、入選者優待価額を設けました


     第85回記念旺玄展の出品規程が発表になりました。かねてお知らせの通り、基本的には、これまでホームページ上で発表してきたものと変わりません。
    Lost Fantasy  旺玄展の応募者は、ここ2,3年の傾向として、若い作家を中心に、初出品者の増加が目立つようになりました。
     それに伴い、会場にはこれまでの旺玄展ではみられかったような画風の作品も加わり、多彩な作品で会場が賑わうようになって参りました。
     これは、ここ数年、「画の探求、我の調和」を旗印に作品水準の向上に努力した来たことが次第に観客や出品者の方々に評価されて来た成果であると自信を深めております。
     その一方で、特に最近の若い出品者が想像以上に経済的に苦労しながら制作しているのではないかという印象を受けております。
     そうした状況を考慮して、旺玄会では、一昨年以来一般入選者の全員に義務づけていた「図録」の購入を、
    第85回展以降は任意購入とし且つ購入を希望される作家に対しては、
    渇き 優待価額を設け、2,000円で購入できるようにしました。(通常販売価額2,500円)
     「図録」については、「画の探求、我の調和」を実現するためのツールとして、必須であると位置づけ、購入を義務づけて来た経過がありますが、それよりも応募される方が余計な負担を感じないで、伸び伸びと制作し、出品して頂くことを優先する選択をした次第です。
     無論、経済的にゆとりのある方は、是非「図録」を購入され、啓発材料として存分にご 活用頂きたいと考えております。
     なお、図録は活用したいが当面購入は出来ないという方があれば、事務局でご相談に応じることになっております。
     新出品規定については、「公募について」のページをご参照下さい。
    ◆第85回旺玄展の正式出品規定は11月発表
      暫定版はHPの「公募」ページをご覧下さい


     出品規定については、基本的に第84回旺玄展と変わりはありませんが、運営日程で、東京キ美術館と打合せないと決められない項目等がありますので、正式発表は11月にさせて頂きます。
     但し、作品制作に関する条項は第84回展と同じですので、このホームページの「公募について」をご覧下さい。
    新人賞 旺玄展では、具象、抽象は問いませんが、作家の思い、作家の感じる美を重視しております。いたずらに奇を衒ったり、時流を意識したりしただけの絵は歓迎しておりません。
     非常に幅広い作風を受け入れており、これらは、このホームページの「展覧会」ページにある「全受賞作品アルバム」や、「会員・作品紹介」で紹介されている作品をご覧になるとお分かりになると思います。
     但し、平面絵画に限ります。
     マチエールとしての作品の凹凸は結構ですが、絵面から額縁の高さを超えて突起している作品は受け付けておりません。
     最近、若い作家の応募が増えてきましたが、年齢は関係ありません。若手から高齢者、新人からベテラン、それらの作家がお互いに切磋琢磨することが旺玄会の理想です。

     なお、第85回旺玄展は、記念展となり、企画展示として、「旺玄会史を飾った作家達」の作品も展示する予定です。  第80回展の時は、創設者牧野虎雄を中心に、草創期の大画家による「牧野虎雄とその時代」でしたが、第85回展では、もう少し時代の幅を広げて、中興の祖といった作家達を中心に展示することになると思います。
     かつて、旺玄展を彩った、先輩作家と自己の作品が同じ展覧会の会場に飾られることになります。
     古くからの伝統を踏まえながら、そこに新鮮な息吹を吹き込む作品、是非チャレンジしてみて下さい。
    ◆これは面白い 見応えのあった企画展示
     「さまざまな顔の表現」


     

    テーマ性のある小品による企画展示は、すっかり旺玄展のお家芸となりましたが、三回目となる今年は、「さまざまな顔の表現」です。
    昨年は、誰でもが親しめる「わがふるさとの山河」 さまざまな顔の表現
    でお客様に大人気でしたが、今年のテーマは、作家の思いがより 表に出ることと、人物画と云うことで、より高度な表現技術が必要と云うことで、美術評論家や他の会派の作家など、専門家筋から注目され、「見応えのある展覧会」と高く評価されました。
    全作品は、「展覧会」ページの企画展「さまざまな顔の表現」に収録されておりますが、スペースの関係で、各作品に添付された作者のコメントは掲載されておりません。
    そこでここでは、そうしたコメントの幾つかを紹介します。
     作品は、敢えて添付しません。ご興味を感じられた際は、「展覧会ページ」の企画展「さまざまな顔の表現」アルバムでご確認下さい。

    ★未知の世界の扉を開けると ボンヤリしている私の中に
    眠っていた力が湧いてくる
    何やら表れる 未知への道 世界をつなぐ 光りの波 時代を呼吸する
    開放的空間へ 悠々とさあ〜進もう   (田中紘子)
    ★気心の知れた友人と居酒屋で飲んでいる…というありきたりなワンシーン。
    ありきたりだけど、とても有難い時間。
    自身が一番自然体で笑顔の写真を元に。ノスタルジックな雰囲気になるように意識しつつ、楽しんで制作しました!
    大正ロマンの新世界へタイムスリップ用♪  (松本奈緒子)
    ★今の顔を描こうとしている時、若い頃の作品があることに気づき、それも絵の
    中に組み入れることにしました。50年以上も前の油彩なので、絵具の剥離も生じていました。
    自画像を描くの久しぶりです。構図として二つの顔のバランスに留意。配色や色感では肌色を出すのに苦労しました。
    今顔右側のグラデーションは、今後の人生・年輪のつもりです。              (津波信久)
    ★移ろいゆくもの
     ゆったりと流れる陽の光を受けて移りゆく影 その前にたたずむ少女の視線
     過ぎゆくカレンダー そしてドライフラワー
     ふとシニカルに思い浮かぶのは、
     「花の色はうつりにけりないたずらに 我が身世にふるながめせしまに」       (前田和子)
    ★ピカソが好きです。はじめの頃は、絵より大胆不敵な人生を尊敬していました。
     子供の頃に描いた絵をしおり代わりに使っていました。ピカソの絵とは知り
     ませんでした。実物の通りに描かなくていいんだと……気づきました。
     今は、絵画の力で、日本の文化が良くなることを願いながら描いています。     (市原智美子)
    ★満面の顔もあれば、憤怒の顔もある。
     哀しい顔もあれば、ほくそ笑む顔もある。
     そして、洗顔する顔もまた自分の顔           (喜多廣志)
    企画展コメント
    ★ハープを国産の材料で、1から作りたい!」山梨の木を使い、漆を塗り、箔を
    張り、制作、調律、修理、全て一人で行う日本でも数少ないハープ職人です。
    その情熱と行動力、真剣な眼差し、この方の想い、そしてハープのつややかな
    色合いと音色、それら全てを何とか絵に表現できないかと、頑張って描きました。
    ハープは、縁側に置くと風で自然に鳴る事もあるそうです。
    マイスターは、山の水でこだわりのコーヒーを淹れてくれました。
    風のハープ…聞いてみたいですね。            (大神田礼子)
    ★自画像「これが私…!」では、西行法師の古歌
     「嘆けとて 月やは物を思わする かこち顔なる わが涙かな」
     から発想を得て、今私はこんなにも驚いている。こんなにも純粋の気持ちが
    (恋の)、まだ私の中に残っている。ことに…!
    ・古い帯地や和菓子の型抜き等を用いて、コラージュをはじめとするモダンテ
    クニックの手法を多用して自身を表現して見ました。    (高桑昌作)
    ★常に大作は人物を主題にしています。師市丸節子先生の師は、伊東深水先生でした。
    お二人の先生の様に、私も若い女性にこだわっています。現代女性にかか
    わらず、これから活躍するであろう全若い女性は常に幸せでいてほしい。
    カサブランカやボタン等の花の様に美しく輝いていて欲しい、の願いをこめて描いてみました。   (服部倫子)
    ★モデルは演出家を目指している女性です。彼女は手を合わせる仕草をよくしています。
    その事を尋ねると「合わせた手の中には将来への期待や不安、葛藤、
    感謝…と色々な思いを潜めているもの」と少しはにかみながら語ってくれました。
    芸術の道を歩む仲間として共感し、自身の思いも重ねて描きました。      (馬場由紀子)
    ★平安貴族の女性は、眉を全部抜いて、鉛白の白粉を篦(へら)で真っ白に分厚く塗り、
    額の可成り上の方に、太い横棒状の眉を手書きしていました。
    清少納言は、直毛で長い黒髪が美人の絶対条件だった時代に、
    当時の名だたる男性貴族にモテモテだったわけですので、今見れば結構美人だったのではないでしょうか。
    「をかし」は、今日の「可笑しい」ではなく、「素敵だ、興味が持たれるといった意味をもっています。   (片山聖三)
    ★敗戦のため5歳で満州から引き揚げ、当時の悲惨さが、私の原風景です。
     シリア内戦など、不穏な空気が強まる中、「いかなる理由があろうと戦乱を起こさないよう」との願いと祈る顔です。
     私はこの願いを表現したく描いてきました。        (世森純子)
    ★眼を怒らせて睨む如く見る。それは、人間の持つ「愚かさ」と「欲」への怒りの表情であり、
    慈愛を秘めた叫びの表情でもある。「真夏の夜の青森ねぶたの貌」で描きました。        (橋憲悦)

     以上はホンのサンプルですが、結構面白いとお感じになりませんか。
     逆に、絵をご覧になって、この作者はどんなコメントを書いていたのか、というお尋ねがあれば、ご紹介します。

    (問合せ先) fwka5694@nifty.com 片山聖三(旺玄会 事務局長)


    ◆ 作品の質的向上著しい充実の第84回旺玄展
      所属作家だけでなく、優秀な一般作家の増加


     「今年の旺玄展は、一段と作品が充実している。」お客様の評価です。
     その原因は何か。何人かの審査員に聞いて見ました。
    遊漁夢想
     審査では、通常は会員から始まり、会友、一班出品者と作品を見て行くと、そこに段差が感じられるものですが、今年の審査は違っていました。
     会員の作品を見ていると、今年からテーマを変更した人がいます。そうかと思うと、同じテーマをより進化させた人がいます。一人一人昨年より一歩前進している様子がうかがえました。会友になると、これまた、会員とは違った意味で、新しさが感じられ、会員に負けていないイメージがありました。
     そして、一般出品者ですが、例年ですとよい作品もありますが、大体は、ここでガクンとレベルが下がり、一見して選外と思われる作品が結構含まれている のが普通です。それが今年は違っていました。

                                                                           渇き 辿る  光り輝く作品が実に多いのです。水準的にも、会員、会友もたじたじという作品が続きました。昨年から若い作家を中心に、これまでの旺玄会には見られなかった新しい作品が増加してきているように感じましたが、今年はその流れが一層強くなってきた傾向があります。
     従って賞の選出は激戦となり、38点の賞の内10点を一般出品者が占めるという結果になりました。
     会員・会友については、会是である「画の探求、我の調和」が、ここに来て徐々に成果を挙げてきていると評価出来ますが、一般出品者の作品がここ数年、若手を中心に、極めて高水準になってきたことは、旺玄展の作品が充実し、外部から見て評価出来る水準に近づきつつあると見て良いと思います。
     ここに来て、若手作家の増加は著しいものがありますが、その一方で新規参入の熟年実力者も少なくありません。
     旺玄会の持論である、生涯在籍の美術大学は、若手から高齢者まで一体となって切磋琢磨することにあります。絵は年齢で決まるものではありません。これからの旺玄会が一層楽しみになってきました。
     具体的には、「展覧会ページ」の「全受賞作品」「会場アルバム」などの記事をご参照下さい。
    ◆ これは見逃せない 顔、かお、カオ!
      第84回旺玄展の企画展示「さまざまな顔の表現」


     第82回旺玄展から始めている小品による企画展示は、通常の展示室で大作を発表している作家達によるもう一つの側面を紹介するもので、他の会に見られないユニークな企画として注目を集めていますが、平成30年5月20日から始まる第84回旺玄展の企画展示は「さまざまな顔の表現」です。
     このほど、企画展示を織り込んだ第84回展のチラシ・デザインが出来ましたので、以下にご紹介します。そこに並んでいる顔、かお、カオ…をお目通し下さい。

    第84回旺玄展の企画展示「さまざまな顔の表現」


     チラシに掲載された作品は、11月中旬までに作品写真が間に合った作家26人分です。
     この企画で出品している作家は、第83回旺玄展における「わがふるさとの山河」同様北は北海道から南は沖縄までの旺玄会19支部からの推薦作家31名と本節線作家16名の、「四十七士」ならぬ、47作家です。
     出品者の構成は、このテーマに相応しい作家と言うことで、常任委員、委員、会員に加えて、会歴の浅い会友や一般出品者も含まれております。
     出品者に対しては、陳腐な肖像画ではない、」(具象抽象を問わず)その作家ならではの表現での制作を心がけるよう依頼していたものの、どんな作品が集まるか一抹の不安がありましたが、このチラシに掲載された作品を見る限り、どうやら期待に違わぬ個性的な作品をご披露できるのではないかと思っております。
     出品者の中には、自己の制作分野拡大に繋がると言うことで、新たな技法開拓や調査研究成果をつぎ込んで制作した作家も多く、この企画が作家にとって自己啓発の動機付けとなっていることは間違いないようで、今後も継続発展させて行きたいと考えております。
     第84回旺玄展ご来館の際は、第19室と第20室に展示される「さまざまな顔の表現」に是非お立ち寄り下さい。
     作品には、例によって作家の思いを伝えるコメントを添えますが、第83回展では、用紙のスペースが狭く、読みにくかったというご批判もありましたので、今回はスペースを広げ、読みやすくする工夫を加えております。
     論より証拠、是非会場で、さまざまな顔、かお、カオ…をお楽しみ下さい。

    ◆ 旺玄会は一番応募しやすい団体
      HPによる知りたい情報の公開と公平な審査


     平成30年5月8日、9日の搬入を迎え、旺玄会も準備で忙しくなってきました。
     このところ、公募展への減少傾向が伝えられ、旺玄会も例外ではない時期もありましたが、昨年の第83回旺玄展では、そうした傾向から脱却して、一般出品者の増加、特に初出品の応募者に著しい増加が見られました。
     年齢層も若い人を中心に、最年少16歳から最高齢81歳まで、各年代を網羅する形で応募が見られたことは、会の将来にとって、大変明るい展望となっております。
     何故、このように応募者が増えてきたのだろうか、ということで、何人かの初入選者にお話を伺ってみました。以下は、その結果です。

    旺玄会のホームページは、応募者が知りたいと思っている情報を得やすい仕組みになっている。
      ・メニュー構成から、知りたい情報がどこにあるか、分かり易い。
      ・会員・作品紹介を通じて、いろいろな作品を出品していることが分かる。
    奨励制度や、若い人を対象とした賞が設けられるなど、若い人への優遇策が見られる。
      ・25歳以下出品料無料、30歳以下半額。
      ・田澤八甲賞、損保ジャパン日本興亜美術財団賞を若い人対象の賞と位置づけている。
    審査が公平である
      ・会から審査の公平さを前面に打ち出しており、それを実証するように、初出品者にも賞が与えられている。
      ・作品が良ければ、連続受賞も可能で、作家としては励みになる。
      ・そうした公平さは、授賞式・懇親会からも実感できた。
    出品規定が応募しやすくなってきている
    初出品で、新人賞受賞   ・旺玄会は、平面に拘っているが、その中では、自由な表現を認めている。
      ・洋画の受け入れ幅も広いし、版画の中でデジタル・アートを容認している。
    会への問い合わせへの応対が親切
      ・HP経由で出品の申込をすると、事務局からメールが届き、質疑応答が出来る仕組みになっている。
      ・電話での質問等に対しても、親切に応答してくれる。

     と言ったことです。いわば当たり前のことですが、地道に努力をしていれば、出品者も認めて下さるのだなと言う確信を得ることが出来ました。
     評価を頂いた点は、今後も継続すると同時に、一層の改善をはかり、ご応募下さる方々のご要望に出来るだけ沿って参りたいと思っております。
     第84回旺玄展からは、
    ・出品規定の「出品画」について、洋画部門で「その他」としていた領域を「ミクストメディア、鉛筆、色鉛筆、コラージュ等」とし、日本画に(含む水墨画)を加え、より応募し易い表現としました。

     また、若い作家は勿論大歓迎ですが、同時に、旺玄会は、「生涯在籍の美術大学」を事項しており、熟年、高齢であっても、絵を志す同士の方を歓迎しております。
     出品関係の資料は、現在準備中で、過去3年ご出品いただいた方、発送日までにHP等で申し込みいただいた方に対しては、1月末までに出品関係資料一式をお送り致します。
     それ以降は、お申し込みのあり次第、無料でお届け致しますので、お名前と送付先を以下にご連絡下さい。(ポスター、チラシでは、本部事務所宛となっておりますが、HPをご覧の方は、以下のご連絡先の方が便利です。)

    (連絡先)
    〒195−0054 東京都町田市三輪町58-25  片山聖三(旺玄会事務局長)
    電子メール:fwka5694@nifty.com または seizo.k1139@outlook.jp
    電話(直通):080-5382-1933
    自宅電話・FAX:044-988-6603

    ◆ 若い出品者の増加、新鮮で魅力一杯の第83回旺玄展
       人気を集めた小品企画展「わがふるさとの山河」


     第83回旺玄展は、東京キ美術館の会期・展示室更新に伴い、5月20日(土)から27日(土)まで、ロビー階の第1〜第3展示室で開催されました。
     今回の特徴として、初出品者の増加、それも10歳代、20歳代と言った若手を含む幅広い年代に亘った出品であったこと、作品の種別に、従来の旺玄会には見られなかった傾向の作品が加わったことなどもあって、新鮮で見所の多い展覧会となりました。
     特に、昨年人気を集めた「小品に見る作家の横顔」に続く、小品による企画展第2弾、「わがふるさとの山河」は大評判で、この 展覧会で一番良かったとされるお客様も少なくありませんでした。
     評価のポイントは「わがふるさとの山河」という親しみやすいタイトルであったこと、描かれた作品とともに、作家なキャプションの下に書き綴った制作の思いもまた、お客様の共感を頂いたようです。

    薫  こうした別展示室で大作を発表している作家による、テーマ性のある小品展は、お客様に面白さを感じて頂くことが出来ると同時に、作家にとっても、制作領域の拡大に繋がることから、今後も継続して参りたいと考えております。
      また、今回から新設された田澤八甲賞には、33歳の山崎良太会友(千葉)の「薫―コルク打栓機」が受賞し、授賞式では、開設されたあかね画廊の内田眞樹代表から、直接、賞状・賞金が授与されました。
     この賞は、今後も若い作家が成長して行く際の通過門として位置づけており、この賞を目指す新人の増加を期待しております。
     その他、今年の旺玄展では、一日当たりの入場者に著しい増加が見られたこと、 その中には、折から開催中であった東京キ美術館主催の「ブリューゲル展」を見たついでにご覧になるお客様も珍しくなかったこと、連日、修学旅行の途上で見学に立ち寄る中・高生の姿も見られました。
     これらは、ロビー階ならではの現象で、今回の旺玄展は、一般出品者の増加もあり、作品水準の向上、作品幅の拡大、観客の増加など、嬉しい材料一杯の展覧会となりました。
     なお、評判となりました「わがふるさとの山河」に出品した48点の作品写真を当HPの「展覧会」ページに掲載致しましたので、ご覧下さい。
    ◆第84回旺玄展の出品規定が発表されました
      幅が広がり、より応募しやすい基準に


     例年、旺玄展の出品規定は、前年の11月に発表、8月時点では、前年の出品規定を示し、制作はこれをもとに進めて頂くようお願いしておりましたが、出品作家の便宜を考慮し、今年から発表時期を早めることとしました。
     従来から旺玄会では、出品作品について、平面絵画であれば幅広いジャンルに亘って受け入れて参りましたが、洋画部門の所謂「その他」の範囲が広く、毎年沢山のお問い合わせを頂いておりました。
     そこで、本年は、これまで「その他」としておりました領域について、例示項目を増やすことで、より応募しやすい規定と致しました。
    新人賞  日本画については、一部にご希望のありました水墨画を追加しました。但し、展示の都合上、額装したものに限定させて頂きます。
     版画部門にデジタル・アートを含めておりますが、会としては、伝統的な木版画、銅版画等の版画部門、新しい領域としてのデジタル・アートの双方を大きく発展させたいと考えており、これらの分野についても、積極的な出品を期待しております。
     そのほか、会によっては、小品部門を設けている団体もありますが、旺玄会では、一般出品者の最低出品サイズを20号より下に下げる考えは今の所ありません。
     旺玄会では、小品は大作が描けない人の入門コースという考えは持っておらず、大作と同格の芸術性を持った作品として位置づけており、この点は、現在毎回の旺玄展で開催しているテーマ性を持った小品による企画展(第83回展では「わがふるさとの山河」)をごらんになれば、お分かりと思います。これには、作品が評価されれば、一般出品者にも出品のチャンスがあります。
     また、旺玄会では、若手作家のための奨励制度(25歳以下無料、30歳以下半額)といった出品時における特典の他、従来の新人賞に加え、若手作家育成のための田澤八甲賞を新設するなど、将来の会発展を担う作家の育成に力を入れておりますが、同時に生涯在籍の美術大学として、「画の探求、我の調和」の旗印の下、若手から高齢者に至るまで、自由な発想で相互に啓発しあう組織を目指しております。
     そうした地道な努力に関する理解が浸透して、このところ若手作家の出品も目立って参りました。意欲ある皆様の出品をお待ちしております。
     詳しくは、本HP、「公募について」をご覧下さい。

    ◆第83回旺玄展から「田澤八甲賞」新設!    

     この度、銀座「あかね画廊」(代表 内田眞樹氏)様のご厚意により、第83回旺玄展から、「田澤八甲賞」が設けられることになりました。
     田澤八甲というのは、有力な旺玄会創立会員の一人で、黒田清輝、牧野虎雄に師事し、帝展、槐樹社、旺玄社、終戦を挟んで旺玄会を舞台に、心暖かく、魂に訴えかける作品を数多く残した作家です。
    山の子供  後に、牧野虎雄没後師事した大久保作次郎に従って旺玄会を去り、新世紀美術協会を経て新協美術会でその生涯を終えています。
     あかね画廊様と田澤八甲との関係は。昭和42年に新協美術展に展示された「山の子供」という作品に、先代代表であった内田悦夫氏が強く心を打たれ、これを購入したことに始まっております。
     あかね画廊様と田澤八甲との深い関係、作家としての田澤八甲についての詳細は、関連記事を、8月発行の旺玄会報に掲載する予定です。
     中堅、若手作家の発掘と育成で知られるあかね画廊様が、今回田澤八甲の名を冠した賞を、特に旺玄会を選んで提供して下さるに至ったことは、会にとって極めて名誉でもあり、大変喜ばしいことと考えております。
     旺玄会といたしましては、そのご期待にお応えする意味で、第83回展以降の旺玄展に出品する、50歳以下の有望作家に対する賞と位置づけ、次世代を担う作家の育成に役立てたいと考えております。
     この賞は、今後も続きますので、これから旺玄展を目指す方々にとって、魅力のある目標が一つ増えたことになります。奮ってご応募をお待ちしております。

     (田澤八甲略歴)
     ・1899年 青森市生まれ、1921年白馬会、葵洋画研究所において黒田清輝、牧野虎雄に師事。
     ・1928年 帝展に棟方志功と共に初入選、以後第15回まで毎回出品・入選。
     ・1933年 旺玄社設立に参画、同人となる。
     ・1935年 松田源治文部大臣の帝展改組発言で洋画部の旧帝展無監査組が帝展不参加を決議し、第二部会が    結成されたが、その第二部会展で特選文化賞を受賞。同年牧野虎雄と共に帝展を去る。
     ・1947年 再組織された旺玄会の委員となる。
     ・1955年 牧野虎雄没後師事した大久保作次郎に従って、旺玄会を退会、新世紀美術協会委員となる。
     ・1957年 新協美術会の設立に参画し、委員となる。
     ・1970年 南大泉の自宅で心臓衰弱により逝去。(享年71歳)
     ・1993年、2003年 あかね画廊に於いて「田澤八甲展」が開催される。
    ◆第83回旺玄展の出品規定が発表になりました
      会期、搬入日、展示室が変わりました


     第83回旺玄展の出品規定が発表になりました。
     募集する作品につきましては、第82回旺玄展と基本的に変わりはありませんが、版画に関する規定が「版画は6号以上、但し銅版画、木口木版を除く」となりました。
     これまでの規定では、他の版画より小さいサイズの作品が多い銅版画や木口木版で出品する人が応募しにくい印象を与えていたのを改めたわけです。
     もう1点、出品点数制限なしとしていたのを5点以内としました。これは実態に合わせて、現実的なルールに改めたわけです。
    ギャラリートーク その他、東京都美術館の展示室更新で、会期、展示室、搬入・搬出時期が変わりましたので、ご注意下さい。
     搬入は、昨年より3日早い5月8日(月)、9日(火)となります。会期は、これも昨年より2日早まり、5月20日(土)から27日(土)までとなります。
     このところ展覧会の目玉となってきたギャラリー・トークは、5月21日(日)に、10時開始、13時開始の2回が用意されております。会の特色や代表的な作品について解説がありますし、受 賞者によるアーティスト・トークもあり、見逃せない企画です。
     また、出品者に対する作品講評会は、授賞式の行われる5月24日(水)に、10時開始、13時開始と2回用意されております。本年度審査を担当した常任委員、委員が懇切に講評、 アドバイスを行いますので、是非この機会をご活用下さい。
     旺玄会は、「生涯在籍の美術大学」を目指している団体です。「画の探求、我の調和」を会是とし、お互いの個性を尊重しながら、切磋琢磨する環境を目指しております。
     公募展に出すなら、お互いの個性を大切にする、「旺玄展」です
     詳しくはこのホームページの「公募について」をご覧下さい。出品のご希望は、旺玄会ホームページの「出品のお申し込み」欄を通じて申込が出来るほか、以下の連絡先にご一報頂いても結構です。
    意欲ある皆様のご応募をお待ちしております。

    (募集要項申込先)
    〒110-0015 東京都台東区東上野3-33-9
    一般社団法人 旺玄会 本部事務所   電話:080-5382-1933
                             FAX:044-988-6603
                             電子メール:fwka5694@nifty.com
    ここをクリックすると「公募について」にジャンプします
    ◆ 第83回旺玄展の特別展示「わがふるさとの山河」
      北海道から沖縄まで全国19支部を擁する旺玄会ならではの企画
      〜それぞれの心に浮かぶ故郷の景観48〜


    早春の湖  旺玄会では、毎年の旺玄展会場で切り口の異なる企画展示を行って話題を呼んでおりますが、特に、昨年の第82回展で行った「小品に見る作家の横顔」は、期待以上の注目を集めました。
     この展覧会は、旺玄会の歴史に残る著名な物故作家3名と、常任委員、委員を中心とした 現役作家44名による小品展です。この内、現役作家はそれぞれ別展示室に大作を出品しており、同一作家の大作と小品を同時に見比べて頂くことで、一人の作家が、持っているいろいろな側面をご紹介するのが狙いでした。
     これは、他の会には見られないユニークな企画であると言うことで、専門家筋からも高い評価を頂きました。
     これを受けて、旺玄会としては、今後当分の間、テーマを持った小品展を企画展示する方針とし、第1弾となる第83回展は「わがふるさとの山河」となりました。
     この企画では、北海道から沖縄まで19支部を擁する旺玄会の各支部から、このテーマに相応しい一押しの作家各2名の推薦を求め、これに本部推薦作家を加えた48名の作家が、それぞれの心に描くふるさと像を競います。
    雪の晴れまに  「わがふるさとの山河」というとまず風景画が 頭に浮かびますが今回の企画では、観光絵はがき的な作品は避け、地域性は重視するものの、具象に限らない自由な表現で、それぞれの「ふるさと景観」を描くことになっております。
     前回の「小品に見る作家の横顔」では、常任委員、委員と言った実力作家が主役でしたが、今回は、テーマに相応しい作家と言うことで、会歴の浅い会友や一般出品者にも出品の機会が与えられているいるところに新鮮さがあります。
     目下48名の作家は、鋭意制作中で、ご覧になってのお楽しみですが、必ずや昨年以上の反響が期待されます。
     旺玄展では、こうした企画展だけでなく、一般の陳列においても、それぞれの作品が生かされるような配慮を行うほか、各展示室に特色を持たせて、第1室から、最終の展示室まで、ご来館のお客様が興味をもってご観覧頂けるような工夫を行っております。
     これからも、会是「画の探求、我の調和」のもと、お互いの個性を尊重しながら、切磋琢磨することで、より水準の高い展覧会を目指して参りたいと考えております。
     折しも、第83回展からは、展示室がロビーフロアとなりました。
     ご来館を心からお待ち申し上げております。
    ◆ 新しい出品規定は11月に発表
      制作は、82回展の出品規定をもとに


      次回旺玄展は、東京都美術館の利用団体更新により、会期が5月20日〜27日に、会場がロビー階の第1〜第3展示室に変更になります。
     ロビー階での開催となるため、一段と注目度が上がり、観客の増加が見込まれ、より充実 した展覧会を目指しております。
     これを機会に出品規定についても見直しを行っており、11月に発表する予定です。見直しといっても、東京都美術館の会期変更に伴う日程上の変更と、表現上誤解を招きかねない条文等の見直しが中心で、作品制作について大きく変わることはありませんので、これから応募される方々は、第82回展の出品規定を元に制作を進めて下さい。
    ギャラリートークの賑わい  旺玄会では、「画の探求、我の調和」という、平成22年の法人化以降のモットーを昨年「会是」としましたが、同時に、美術団体は生涯在籍の美術大学であるべきである、という持論のもとに、人材の育成には格段の関心を払っております。
      80回記念展から開始しておる「ギャラリートーク」とそれに続く「講評会」 もそうした相互研鑽の場で多くの関心を集めております。
     特に、上位受賞者によるアーティスト・トークは、これからの作家達に大きな影響を与えると同時に、当の発表者にとっても、自己を見直し、より高みを目指す、良いきっかけになっているように思われます。
     また、会期中並行して行われた東京都美術館企画の「公募団体ベストセレクション美術2016」展には、旺玄会から 中村章子理事・
    常任委員、奥山幸子常任委員、松本奈緒子新会友 の三作家がベストセレクション展旺玄会会場出品、奥山常任委員がアーティストトークを行いました。
     ベストセレクション展については、東京都美術館リニューアル後の新企画として、当面5回の実施が予定されており、今回その5回目が終了しましたが、今後継続されるかどうかについては、まだ方針が出ておりません。
     旺玄会にとっても、各公募団体にとっても、大きな励みとなっていた企画ですので、是非継続されることを期待しております。
    ◆ 水準も高く、一段と充実した第82回旺玄展
      小品を集めた「企画展」が大好評


    展示会場  第82回旺玄展は、5月22日(日)から30日(月)まで、東京上野の東京都美術館で開催されました。今回は、東京都美術館のリニューアル・オープン後の5年目に当たり、現在の会期、展示室(1階第1〜第3展示室)での最後となるだけに、それなりの成果を出したい展覧会でもありました。
     ご来場のお客様からは、逐年作品水準の向上が見られ、最初の部屋から最後の展示室まで飽きることなく見ることが出来、大変充実した展覧会であったという評価を頂きました。
     これは、法人化以降モットーとし、昨年会是とした「画の探求、我の調和」の浸透と、毎年図録を発行し、出品作家の相互研鑽を奨励してきたことの成果が実を結びつつある結果と考えております。
     特に今回話題となったのは、企画展「小品に見る作家の横顔」でした。これは、日頃大作を発表している作家が、小品ではまた別の顔をもっていることを紹介する展覧会です。これには、常任委員、委員を中心とするベテラン作家と、会史を飾った3人の大作家(阪井谷松太郎、高野真美、近藤せい子)を合わせた約50点が展示されました。
    企画展会場 これまでの公募展では、小品は 大作が描けない入門コースのような扱いを受けておりましたが、旺玄会の企画は、それとは全く異なり、水準の高い小品を展示し、作家の持つ多面性を紹介しようというもので、非常に多くの方々から注目を集めました。
     特に、美術専門家の方々から、このような企画は、他には見られないユニークな企画であり、是非テーマ性をもった企画として継続して欲しいというご要望を頂きました。
     次回第83回展からの5年間は、東京都美術館での会期が、5月20日から27日まで、会場もロビー階の第1〜第3展示室となりますが、その間、毎年異なったテーマのもとに、小品による企画展を開催することを決めております。(第85回記念展を除く)
     次年度以降の旺玄展にもご期待下さい。
    ◆ 北の大地に「池田均(旺玄会常任委員)作品館」、
      4月末から「六花の森」に開館、公開中


     北海道中札内村にある「六花の森」に、4月末から,池田均(旺玄会理事・常任委員の作品館が登場しました。
    野を渡る風 「六花の森」は、帯広市に本社を置く、有名なお菓子の「六花亭」が、中札内村に工場を展開するに当たり、メセナ活動の一環として設置した広大な風景式庭園ですが、園内に、既に、真野正美作品館、百瀬智宏作品館、相原求一郎デッサン館などの 絵画館が於かれており、今回池田均作品館が新たに加わったことになります。
     旺玄会の池田均常任委員は、水彩画で、広々とした大地を詩情豊かに描く作家として知られ、2013年の東京都美術館「公募団体ベストセレクション美術2013年」展に,旺玄会を代表する作家の一人として出品しております。
     池田均作品は、以下のURL(旺玄会公式ホームページ)でもご覧頂けます。
           http://www.ohgenkai.org/sakuhin/member/jyonin/ikeda-hitoshi/index.html
     実は、六花亭では、「北の大地ビエンナーレ」という公募展を開催しており、池田均常任委員は、その第2回展(1998年)にグランプリを受賞しており、地元ではおなじみの作家でもあります。
     北海道を旅する機会がありましたら、是非お立ち寄り下さい。

    ◆六花の森
       《入園料》  大人:800円  小中学生:500円
       《開演期間》 2016年4月28日(木)〜2016年10月16日(日)
            *8月11日・12日はイベント開催のため休園
       《開演時間》 10:00〜17:00 *ショップは10:30〜
            (6〜8月 9:00〜17:00、9月26日〜10月 10:00〜16:00)
       《交通・アクセス》
            ・とかち帯広空港から車で約15分
            ・JR帯広駅から車で約30分
            ・JR帯広駅バスターミナルから大樹・広尾行約60分乗車、『中札内小学校前』下車、徒歩約15分
            ・帯広・広尾自動車道 中札内IC下車、約10分
         六花の森については、以下のURLで、詳細をご覧になることが出来ます。
         http://www.rokkatei.co.jp/facilities/index2.html    
    ◆ 秋田県立近代美術館(横手市)で
      「斎藤 寅彦 時の跡」展、開催中


     現在、秋田県立近代美術館(横手市)において、同館に収蔵されている旺玄会の洋画家、斎藤寅彦常任委員(副理事長)の「斎藤寅彦 時の跡」展が開催されています。
    時の跡  斎藤寅彦常任委員は、旺玄会を代表する作家の一人ですが、日常生活の中で関わったものや身近な自然の中に息づく造形美を、一貫して描き続けて参りました。  その表現は、写実を軸としながらも、単なる対象の再現に止まらず、絵にちりばめられたモチーフから、無限のメッセージが伝わってきます。
     今回は、所期の油彩画から近作までの代表作を展示し、表現の軌跡をたどっており、極めて興味深い展覧会となっております。
     既に4月13日(水)から始まっておりますが、7月10日(日)まで続きますので、秋田在住の方や、秋田に旅行する機会のある方は、是非ご高覧下さい。
     なお、斎藤寅彦作品は、以下のURLで、旺玄会のHPからでもご覧になれます。        http://www.ohgenkai.org/sakuhin/member/jyonin/saito-torahiko/index.html

    ◆展覧会概要
       2016 コレクション展 第1期
       斎藤寅彦 時の跡
       4月13日(水)〜7月10日(日)
         9:30〜17:00(最終入場16:30)
       秋田県立近代美術館
         〒013-0064 秋田県横手市赤坂富ヶ沢62-46
            (秋田ふるさと村内)
        TEL:0182-33-8855  FAX:0182-33-8858
        秋田県立近代美術館についての詳細は、以下のURLで、同館のHPをご覧下さい。
                http://www.akitafurusatomura.co.jp/pages/page/art_kindaimuseum
    ◆ 今年のベストセレクション展に
      旺玄会から、中村章子、奥山幸子、松本奈緒子
      3人の作家が出品します!(5月4日〜27日)


     今年も、5月4日(水・祝)から27日(金)まで、東京都美術館主催の「公募団体ベストセレクション美術2016」展が セレクション 開催されます。
     この展覧会は、全国の公募団体の中から選出された27団体による合同展覧会です。日本を代表する芸術家を輩出してきた美術公募団体の伝統と歴史に触れながら、そこで生み出された新しい表現の場として、今回で5回目の開催を迎えております。
     日本画、洋画等の絵画作品から、彫刻、工芸まで、総勢151名作家 による163作品共演となりますが、旺玄会からは、中村章子(常任委員)、奥山幸子(常任委員)、新鋭作家の松本奈緒子(関西支部同人)の3作家が出品します。
     色面で分割した空間の中に、時々の思いを込めて、人や鳥や植物を線で描き入れる。色彩の美しさと相俟って、 洗練された都会的センスが光る中村作品。ロマンと神秘さを感じさせる美しい庭園が広がる奥山作品。人物を作画面に大きく扱い、緻密な描写と表現方法の対比が印象的な松本作品と、何れも個性的な 作品です。
    セレクション
     折しも、第82回旺玄展は、5月22日(日)から30日(月)まで開催され、その大部分が、ベストセレクション展と重なりますので、旺玄展をご覧の方は、是非「公募団体ベストセレクション美術2016」展の方もご高覧下さい。因みに、ベストセレクション展は、ロビー階での開催、旺玄展は、階段を一つ上った、1階展示室での開催です。
     ベストセレクション展では、アーティスト・トークも行われており、5月8日(日)14時10分から 14時30分まで、旺玄会の奥山幸子常任委員が会場の自作前で発表を行いますので、これもお聞き下さいますようご案内致します。
     なお、第82回旺玄展をご覧になったお客様で、ベストセレクション展をご希望になる方は、1,000円の入場料が900円となりますので、旺玄展の受付で、その旨お申し付け下さい。旺玄展入場券の半券を差しあげます。

     松本奈緒子さんは、琴奨菊関の結婚に一役
     プレゼントの絵本作家は松本さん



     初場所に優勝し、日本中の話題をさらった大関琴奨菊が、プロポーズの際、現在の奥様に自らの来し方を綴った絵本を贈り、これが結婚に結びついたという話は、大変微笑ましい話題として、ご記憶の方も多いと思います。
     実は、この絵本のイラスト、今回旺玄会から、新鋭作家として「公募団体ベストセレクション2016」展に出品する松本奈緒子さんが、描いたものだったのです。
     松本奈緒子さんは、関西外国語大学を卒業後、私立男子高校の英語教師として、教鞭をとっていましたが、幼い頃からの夢であった絵の道が忘れられず、旺玄会の喜多廣志常任委員が主催する画塾の門をたたいたことで、絵を極めたいという思いが一挙に迸り、画道専心、努力を重ねた結果、あべのキューズモールを母体に、似顔絵の店舗を営むことになりました。
     そして、この店に知人の紹介で訪れた琴奨菊関から、あることを依頼されます。  「意中の彼女がいて、プロポーズしようと思っています。手書きの絵本を渡し、思いを伝えたいのですが、その絵本の絵を松本さんに書いて頂きたい。」というのがその依頼内容で、松本さんは、快く承諾して、絵本は完成。
     その絵本が絶大な効果を発揮し、無事結婚することとなり、10年ぶりの日本人力士優勝に結びつけることが出来たのは、ご承知の通りです。琴奨菊関は、春場所の綱取りには失敗しましたが、きっと近いうちに、また日本中を沸かしてくれるものと思います。
     その影の力となった、幸せを呼ぶ絵本作家の松本奈緒子さんは、旺玄会関西支部所属のホープであり、会の将来を担う作家として、今後の活躍が期待されております。
     以下のURLをクリックして頂けると、1月27日付けのフェイスブック旺玄会サイトに掲載された琴奨菊関と絵本をめぐる記事と写真がご覧になれます。
    https://www.facebook.com/YiBanSheTuanFaRenWangXuanHui/
    photos/pcb.1245531855463675/1245531745463686/?type=3
    ◆ 第82回展の出品規程が発表になりました
      今回は、基本的に、前年と同じです


     第82回旺玄展の出品規程が決まりました。かねてお知らせの通り、基本的には、これまでホームページ上で発表してきたものと変わりません。
    広がる絆  デジタル版画  大塚 誠  但し、募集作品の「版画」に「含デジタル・アート」という注記が加わります。従来から、デジタルで応募された作品も受け入れており、既に委員、会員になっている作家もいますが、出品規程に書き入れることで、デジタル作品を制作している作家が応募しやすくなるよう、配慮しました。
     この他、従来は、水彩画、パステル画で応募する際は、額装の際、必ず樹脂ガラス(アクリル板)を用いるように、という指示でしたが、82回展では、作品保護上必要と考えられる場合は、樹脂ガラス(アクリル板)を用いること、というように改められました。樹脂ガラスを用いるかどうかは、どこまでも作品保護上必要かどうかという見地から、自己責任で判断して頂きたいと云うことです。
     それから、これは出品規程にはない、お願い事項ですが、作品裏に、金属製のワイヤー(つり紐)を付けて搬入される方がありますが、東京都美術館ではつり紐は不要ですし、金属製のワイヤーは他の作品を傷つける原因になりますので、ご注意下さい。
    ここをクリックすると「公募について」にジャンプします
    ◆ 旺玄会が、第82回旺玄展の企画展で
      「小品に見る作家の横顔」という「小品展」を開催


     旺玄会は、平成28年5月の第82回旺玄展の企画展で、「小品に見る作家の横顔」と題する「小品展」を開催いたします。
     出品するのは、旺玄会史を飾った作家数名の他、現在も大作を発表中の現役常任委員・委員の選抜メンバー約50名で、10号から20号までの作品が展示されます。
     ご覧になると分かりますが、同じ会場の別展示室に飾られた大作と比較して、なるほどとお感じになる作家もあれば、小品ではかなり大作とは違う印象の作品を発表している作家もあります。
     つまり、大作だけがその作家のすべてではなく、小品をご覧になることで、その作家のもう一つの横顔をご紹介するのがこの展覧会の狙いです。
    81回展の企画展会場。82回展では、ここに  小品募集という点で、最も権威があるのは、上野の森美術館の「日本の自然を描く展」で、この他にも、アマチュアを対象とした「サロン・デ・ボザール展」、「全国日曜画家コンクール」などが有名ですが、最近は、大作ばかりを対象とした公募団体でも、小品を募集するところが珍しくなくなってきました。
     それだけ、小作品を描く人たちが多いと云うことですが、これらはいずれもコンクール方式で、一回限りのものだけに、これから専門家を目指したいと考えている作家に対しては、必ずしも満足を与えているとはいえない面もあります。
     やはり、将来的には、小品制作を出発点として、大作に進むことの出来るコースとか、小品を更に深く追求するコースとか、そういった選択肢があっても良いように思われます。
     旺玄会では、今回の試みを踏み台として、大作から小品に至る秀作を一堂に展示する展覧会のあり方、会運営のあり方を検討してみたいと考えております。
     第82回旺玄展の企画展「小品に見る作家の横顔」を、ぜひご高覧下さい。
    ◆ 平成29年から旺玄展の会期と展示室が変わります
      5月19日から27日、ロビー階で


     東京都美術館の会期と展示室は、5年毎に更新される決まりになっており、平成29年度から新しい会期、展示室となります。
     平成29年度以降平成33年に至る5年間で、旺玄会が使用できる会期、展示室は次のようになりました。
     使用期間:5月19日〜27日
            (19日は陳列に使用しますので、会期は5月20日〜27日)
     使用展示室:ロビー階第1〜第3展示室
     現在は、5月21日陳列、22日〜30日会期ですので、1日減るわけですが、これは、東京都美術館の方針で、従来10日から6日まで、貸出期間がばらついていたものを、各期間に日曜日が入るようにと云う申請者側からの要望を取り入れて、9日と8日に統合したためで、これはやむを得ません。
     また、展示室につきましては、これまでロビー階を東京都美術館がベストセレクション展を開催していたため、申請することが出来ませんでしたが、今回は、ロビー階も貸し出しの対象となったことで、申し込み、承認されたわけです。
     会期、展示室は、申請すれば承認されるというものではなく、過去の使用実績や、今後の活動計画などが厳しく審査を受けますので、毎回の展覧会を充実したものにすることと、会活動が真に社会的に意義あるものである必要があります。
     その意味で、旺玄会としても、これからの旺玄展をより内容のあるものとする一方、ご来館の美術愛好者とのコミュニケーションの緊密化、人材の育成等に努力を傾注していきたいと考えております。
    ◆ 充実した展覧会、好評だった第81回旺玄展

     第81回旺玄展は、5月22日(金)から30日(土)まで、東京上野公園の東京キ美術館で開催されました。いろいろな特別企画を盛り込んだ昨年の第80回記念展の後だけに,主催者としては、見劣りのする展覧会になるのではないかと、内心危惧しておりましたが、案に相違して、昨年を上回る水準の作品が数多く出品され、質の高い展覧会となりました。お客様からも、今年は全般的に、非常に作品の内容が充実していたと言う評価を頂きました。
     これも、法人化以降推進して参りました「画の探求、我の調和」という会方針の浸透に加え、第78会展以降毎年刊行を決めた図録による、相互研鑽の成果ではないかと考えております。
     また、特別展示では、昨年開催した牧野虎雄をはじめとする草創期の大画家達による「牧野虎雄とその時代」程の話題は呼びませんでしたが、水彩画、パステル画の秀作を集めた「爽やかな色の流れ」(写真上)は、文字通り、展覧会中のオアシスとして、爽やかな印象をお客様に感じて頂いたようでした。今後も、企画展示の内容には、力を注いで参りたいと考えております。
     総じて、旺玄会の絵画は、作家の思いが強く滲み出た作品が多く、その中でも、今日、世界的に、テロや戦渦に曝されようとしている環境から子供達を救わなければという、強い訴えを持った石橋節子の「かけぬけるIMA’15」(写真中)や、どんな困難にも負けずに前進することの意義を描いた馬場由紀子の「…前へ、それでも前へ」(写真下)などの作品が、見る人々に深い感動と共感をもたらしました。
     絵画は、送り手の意思が伝わってこそ,意義のあるものです。意味不明の絵では無く、見る人の気持を明るくし、生きるための勇気をもたらす、旺玄会は、これからもそんな絵を数多く、ご覧に入れる会でありたいと念願しております。
    ◆ 旺玄展でも、前回からギャラリートークを始めました

     ギャラリートークというのは、美術館や博物館でよく見かけますが、大学教授,美術評論家や美術館の学芸員が、観覧者を案内しながら、専門的な説明を行うことです。
     ギャラリートーク美術団体の中でも、既に定例化しているところもありますが、会場を大きな「人の一団」が揺れ動くことになるため、静かに絵を鑑賞しようとする人達にとっては邪魔になることもあり、旺玄会の中でも賛否両論があります。
     しかし、お客様の中には、より詳しく美術を知りたいというご希望の方、これから美術を専門に勉強するうえで、いろいろと質問をしたい方などもあり、主催者とお客様を繋ぐコミュニケーションの一環として、ギャラリートークは、会としてやはり必要だという見地に立って、昨年の第80回記念展から、実施しております。
     今年は、理事の高桑常任委員を中心に、5月23日(土)10時〜12時、13時〜15時、5月24日(日)10時〜12時の3回に亘って実施しました。その間、受賞者によるアーティスト・トークを織り込みましたが、これが大変好評でした。
     ギャラリートーク参加者からは、「こんなに深く、一枚の絵を詳しく見たことはなかった。自分が思いつかなかった作家の考え方が分かって、非常に興味深かった」と言った印象が寄せられ、主催者としても、実施して良かったと胸をなで下ろしております。
     また、このギャラリートークは、引き続いて出品者の講評会もやっており、それに参加した出品者からも、受賞作家の話を聞いて、大変参考にもなり、励みにもなったという声もあり、そういう中で、自作の批評を受けることで、より自作の問題点、改善点を深く理解することが出来たという声も聞かれました。
     その反面で、こうした大勢の観衆に囲まれた中で自作の批評を受けることへの抵抗感もあり、次回以降の運営には、そうした配慮も必要であると考えております。
    ◆ 旺玄会サイトに新企画!
    2015年より「絵画研究」スタート


     2015年1月から、旺玄会ホームページに新企画が登場します。
     「絵画研究」がそれで、「絵画展に関するQ&A」、「私の絵画制作」、「技法講座」の3部門で構成されています。
     「絵画展に関するQ&A」は、絵画制作をしている方たちが、展覧会出品前に思い惑う様々な疑問にお答えするもので、皆様から寄せられたご質問をもとに構成して行きます。
     「私の絵画制作」は、第一線で活躍している作家は、どのような遍歴を経て、現在の作風に到達したのか、制作中のテーマが意味するものは何か、技法上での特色と制作上の苦心談など、いささか企業秘密?に属するところまで語って頂こうと言う企画で、旺玄会の代表的作家たちが次々と登場します。
     これから、作家を目指す方々には、道標を、既に作家としてご活躍中の皆様には、新たな自信を提供することができれば、幸いです。
     旺玄会には、具象から抽象に至る様々な作家がいますが、第1回目は、2014年の「公募団体ベストセレクション美術展」にも登場した、「ギリシャ神話の女神たち」をテーマとする具象作家の加藤良子常任委員です。

    ギリシャ・女神アテナU    加藤良子  油彩 130F
     また、「技法研究」は、絵画制作における様々な技法をご紹介します。いろいろと市販されている技法書はありますが、このサイトでは、実際に制作している作家の体験から出て来た情報の提供です。第1回目は、意表を突いたテーマになりますが、「デジタル絵画」を取り上げます。つまり、コンピュータで制作した絵画です。
     コンピュータで制作した作品が芸術と言えるのか?
     この講座を読み進む内に、大方の疑念を払拭する展開があり、気がつけばあなたもデジタル絵画に手を染めるようになるかも知れませんよ。執筆は、デジタル絵画領域で、本邦トップレベルの一人と見なされている小花春夫委員です。

    何事もなかった  小花春夫 和紙にプリント H117×W91cm
    旺玄会サイトの「絵画研究」にご期待下さい。
    ◆ 第81回旺玄展の出品規程が発表になりました
    あなたの思いを自由に表現した作品をお待ちしています


     第81回旺玄展の出品規程が発表になりました。といっても、作品に関する規程は昨年までのものと全く変わりません。
     旺玄会は、作家の自由な表現を尊重します。◯◯イズムではない、作家の思い、作家の目に映った美の表現、それこそが旺玄会の求める絵です。
     会場から考えて、100号は望ましいサイズですが、その一方で絵は大きさだけではありません。20号、30号でも良い絵は良い絵です。古今の名画と言われる絵の多くが、余り大きな絵でないことを知るべきです。
     旺玄展では、陳列には大変気を遣います。大きな絵、小さな絵、激しい絵、大人しい絵のそれぞれが、最もその良さを観客にアピール出来るような陳列を工夫しています。
     奮って、ご応募下さい。
     大きな展覧会の会場で、他人の作品と並んだ自分の作品をご覧になることで、新しい発見があると思います。そして、そのことが翌年の作品制作に繋がります。
     その繰り返しの中で、作家は成長していくのです。気がつくと、会の代表的な作家と自分の作品が並んでいる。そういう日がやがてやってきます。公募展に出品することの意義はここにあります。
     その第一歩、第81回展でのご応募を心からお待ちしております。
    ここをクリックすると「公募について」にジャンプします
    ◆ 山下公園の日米友好ガールスカウト像
    半世紀ぶりに再会の日本側モデルは
    旺玄会の洋画家田中紘子(常任委員)


     横浜市の山下公園で、氷川丸の前に、日米ガールスカウト友好の像というのがあります。
     1962年、この年アメリカ・ガールスカウト連盟創立50周年、日本ガールスカウト連盟が世界連盟に加入した記念に友好の銅像を作ろうという話が持ち上がり、それぞれモデルの人選が行われました。
     日本側のモデルは当時高校3年生だった田中紘子さん、アメリカ側のモデルは、父親の仕事の関係で日本に滞在中だったリビー・ワトソンさん11歳でした。
     銅像は、彫刻家の故加藤顕清氏によって制作されましたが、その後長い間に,誰がモデルであったかということは、すっかり忘れられておりました。
     ところが、横浜市出身でワシントン在住のベスト加島総子という人が、2006年に、ワシントンで行われたガールスカウトのイベント会場に置かれてあった雑誌で、 横浜の銅像やワトソンさん、田中さんのことが書かれた記事を見て、銅像にモデルがあることを知りました。
    田中紘子 ガールスカウト日米友好の絆(1) その時は、そのままだったのですが、昨年書類を整理していた際、この記事が目に入り、インターネットで検索するとワトソンさんが今も健在であることが分かりました。
     日本人モデルが誰かは分からなかったそうですが、知人がやはりインターネットで検索したところ、横浜に同姓同名の画家がいることが分かり、手紙で、本人であることが確認されたそうです。
     このことが契機で、半世紀を経た今、二人に再会して貰おうと、加島さんらガールスカウト関係者が募金を呼びかけ、今回52年ぶりの再会が実現したという次第です。
     去る11月7日、アメリカ側モデルのリビーさんが来日、11月9日、横浜の銅像の前で感激の再会式が行われました。
     このことは、昨年、日本側モデルが明らかになった時点で、新聞に大きく取り上げられましたが、今回の再会もやはり、読売新聞の神奈川版と神奈川新聞に大きく取り上げられました。
     この日本側モデルの田中紘子さんは、旺玄会常任委員の洋画家田中紘子さんその人で、田中さんは、今回の再会を記念して、今年の旺玄展に日米ガールスカウト友好の絆とい う作品を描いています。
     添付の新聞記事にも写真が出ていますが、銅像の前に立った、お二人の素顔をご紹介します。このことは、私達旺玄会にとっても嬉しいニュースです。
     横浜に行き、山下公園に行く機会がありましたら、ぜひ、日米ガールスカウト友好の像をご覧下さい。



    ◆ 旺玄会の小花春夫会員がデジタル作品で
                     第3回 FEI PRINT AWARD で準大賞受賞


     旺玄会で、デジタルの版画作品を制作している小花春夫会員が、第3回 FEI PRINT AWARD(版画公募・フェイ版画大賞展)で、準大賞を受賞しました。
     この展覧会は、著名な眼科医で、画家・美術評論家でもある深作秀治氏が設立したフェイアート ミュージアム ヨコハマ の主催で、「芸術作品をもっと身近なものに!」をコンセプトに、企画された版画の公募展で、第3回となる今年は、9月16日から10月5日まで、横浜市にある同ミュージアムで開催されました。
     審査員は、フェイ理事長でもある深作秀春氏の他、版画家の河内成幸氏、生活の友社社長で、美術の窓編集長の一井建二氏など錚々たる専門家で構成されており、公平で権威のあるものとされています。
     今回の応募は、約70名、200作品で、この内36名、53作品が入選しておりますが、その内、9作品がデジタル作品でした。
     小花春夫氏は、デジタル作家として、今回初めて準大賞の栄誉に輝いたわけで、小花氏の作家としての成長が大いに評価されますが、それだけデジタル作品が、専門家の世界でも評価される美術界の環境が整いつつあるとも言えそうです。
     そのことを裏付けるように、小花氏は、10月11日から開催される第3回高知国際トリエンナーレでも、前回に引き続き入選を果たしております。
     今回の受賞作は「未来の予感」と題する50号大の作品で、そのコンセプトは「紛争がなくなる未来が果たして来るのだろうか。歴史の教訓を学ぶ人類を信じたいのだが…」ということだそうです。(写真)
     皆さん、これがコンピュータ上で制作された作品と思いますか。
     小花氏は、これによって、フェイ。アートギャラリー系画廊(横浜、六本木または銀座)での個展開催の権利を得たことになります。
     なお、小花氏は、今回の受賞について、次のように語っています。これからもますますの精進、躍進を期待したいところです。
     「『自信と気概を持ってより高い目標に挑み、自分の軸がぶれることなく挑戦し続けることが出来るかどうか』、今年は無謀にも自分に対しての挑戦を思い立ちました。この壁を突き破らない限り、この先の作家としての飛躍はないと考えました。
     その中で手応えのある結果が出せたという意味で、この度の準大賞の受賞はとてもうれしいものでした。自分として納得度の高い作品を高く評価していただいたことは、今後への励みと自信になりました。」
    ◆ 旺玄会の瀧夫妻が鳥羽市「海の博物館」で
                           ユニークな展覧会開催中!


     旺玄会会員の滝泰子さんと夫で元旺玄会員の瀧勇さんが、三重県鳥羽市の「海の博物館」でユニークな展覧会を開催中です。
     「海女、漁村、鳥羽志摩の風景」と題する展覧会がそれで、泰子さん描く海女の油彩や素描、勇さんが制作した志摩各地の風景など44点の 作品が展示されております。
     瀧夫妻は、志摩地方の風景に魅せられて3年前に大阪から大王町に移住された方ですが、すっかり地元に溶け込み、泰子さんは、海女を題材とした作品を描く傍ら、「海女ガイドボランティア」として海女文化を伝える活動にも取り組んでいます。
     展覧会は、既に9月6日から始まっていますが、10月26日まで開催されていますので、興味をお持ちの方は、是非ご覧下さい。
     鑑賞には、入館料が必要です。(大人800円、小中学生400円)
     (お問い合わせ先)は海の博物館で、電話番号は、0599-32-6006 です。

    (展覧会を紹介した新聞記事)
     この展覧会は、地元で、多くの新聞が取り上げ、大きな話題を呼びましたが、その中から2紙の記事をご紹介します。
    ◆ 話題多かった第80回記念旺玄展
      注目を集めた企画展「瓢人先生(牧野虎雄)とその時代


     第80回記念旺玄展は平成26年5月22日(木)から30日(金)まで、東京キ美術館で開催されました。今回は、特別展ということで、色々な特別企画が盛り込まれましたが、中でも注目を集めたのが企画展「瓢人先生(牧野虎雄)とその時代」でした。
     この展覧会は、実質的な創始者である牧野虎雄と、草創期に於ける旺玄社、旺玄会の壁面を飾った大作家8名(牧野虎雄、高間惣七、大久保作次郎、堀田清治、岩井弥一郎、小林喜代吉、鈴木金平、小林猶治郎)の絵画作品、堀進二による牧野虎雄の彫像と、年表と解説パネル、その時代の会史資料を展示したもので、旺玄展会場の第17室に設置されました。
     陳列作品は、東京キ現代美術館始め、練馬区立美術館、秋田県小坂町立博物館郷土館、作家遺族、個人所有者など多くの方のご協力を得たもので、貴重な展示となりました。
     これら往年の先輩作家作品は、多くの美術専門家を含むご来館のお客様から高い評価を頂き、旺玄会が長い歴史を持つ団体であること、日本の画壇史に於いて重要な位置付けを持つ団体であること、そしてそうした先輩たちのDNAが今日の旺玄会にも脈々と流れていることを、広く知って頂く上で、大きな役割を果たしたように思います。陳列された作品や資料につきましては、このホームページ、「展覧会」の「企画展」の項に詳しく紹介されておりますので、ご参照下さい。
     このことは、旺玄会に所属する作家にとっても、大きな誇りであり、これからの制作に良い影響をもたらすものと期待しております。
     一方、会場の大部分を占める、現役作家の展覧会も大変好評でした。
     今回は、特別展「瓢人先生(牧野虎雄)とその時代」を開催した関係で、多くの美術専門家が来館されましたが、そうした方々からは、共通して「伸び伸びと描いていますね」という評価を頂きました。
     創立以来の「作家の自由な発想を尊重する」姿勢が今に続いていることが認められたわけで、主催者にとって、先ずは満足出来る展覧会であったと自己評価しております。
    ◆ 「毎年やって欲しい」、反響の大きかった
       映画「生きている画像」上映


     第80回記念旺玄展では、企画展「瓢人先生(牧野虎雄)とその時代」の他に、「瓢人先生」という名前の由来となっている、八田尚之の小説「瓢人先生」の復刻版頒布、それを映画化した「生きている画像」(昭和23年新東宝、国際放映協力)を東京キ美術館の講堂で行いました。
     これは、以前にもこのホームページでご紹介しましたが、高名なシナリオライターである八田尚之が、画家牧野虎雄の芸術と人格に心酔して執筆した小説「瓢人先生」(初版、昭和23年1月談論社)を映画化したものです。
     小説の内容は、牧野虎雄がモデルである瓢人先生の日常生活がユーモラスに語られ、愛すべき酒仙としての奇行、門弟を愛し、他人には分からない、人を選んでの独特な材育成、東京帝大教授であった仏文学者辰野隆(ゆたか)との終生変わらぬ友情など、読み始めるとやめられない面白さがありますが、映画はその中からピックアップしてストーリー化したものです。
     剣豪スターとして一世を風靡した大河内伝次郎が瓢人先生(牧野虎雄)を演じ、古川ロッパ、藤田進、笠智衆、花井蘭子、江川宇礼雄、清川虹子、河村黎吉など豪華キャストが 競演しております。
     映画上映には約2時間を要するとあって、流石に映画をご覧になったお客様は、3日間4回の上映で、200名に止まりましたが、鑑賞された皆様からは一様に絶賛の声が上がり、時間の関係で見られなかったお客様からは、来年も是非やって欲しいと言う要望がありましたし、内容が昭和初期における日本の画壇周辺を描いていることから、専門家の中には、これは独り旺玄会関係者だけでなく、画壇全部の人に見せたい映画であるというご意見もありました。
     因みに、この映画が制作された時におけるスターたちの年齢は、大河内伝次郎50歳、古川ロッパ45歳、笠智衆42歳、藤田進36歳、花井蘭子30歳、清川虹子36歳、河村黎吉51歳、そして映画を制作した監督千葉泰樹は38歳、脚本の八田尚之は43歳でした。
    ◆ 表現に幅のある旺玄会作家の作品
      3年目を迎えたベストセレクション展で


     3年目を迎えた東京キ美術館主催「公募団体ベストセレクション美術2014」には、旺玄会から、松田敬三、加藤良子、馬場由紀子の3名が出品いたしました。
     この展覧会は、5月4日から27日まで開催され、旺玄展の会期と重なる期間があるため、旺玄展と見比べるお客様も多いようです。
     昨年の旺玄会は、具象、半具象、抽象の作家を揃え、幅の広さを示しましたが、今年は、具象作家3名の出品ながら、大自然の驚異を表現した怒濤の松田敬三、ギリシャ神話の世界を描いた加藤良子、現代社会の風刺と人間の心理にメスを入れた馬場由紀子と、これまた見事なまでの対照をなしております。
     今回登場した作家は、何れも具象、それも写実的表現に優れた作家ですが、テーマと表現方法には天地ほどの開きがあります。
    馬場由紀子のアーティスト・トーク 作家の自由な表現を尊重し、自らの思いを絵画化することに徹した旺玄会の面目躍如というところです。
     その中で、若手作家、馬場由紀子のアーティスト・トークには、多くの来観者が参加、作家との間に、制作意図や技法を巡って、活発ややり取りが行われました。
     その中で、馬場由紀子が答えた、「旺玄会では、制作に関し、何ら制約を与えるような圧力はなく、気持ちよく絵を描かせて頂いております。絵はやはり楽しく描かなくては…」という言葉が、旺玄会のモットーである「画の探求、我の調和」の実態を、何よりも雄弁に物語っているように思われます。
    ◆ 小説「瓢人先生」頒布について

     TOPICS2でもご紹介致しました八田尚之の小説「瓢人先生」の復刻版は、主として旺玄会所属作家と第80回記念旺玄展にご来場下さったお客様のための限定出版ですが、なお少数の在庫がありますので、ご希望の方には、実費で頒布いたします。
     これは、春陽堂書店が昭和25年に春陽堂文庫の一冊として出版した「瓢人先生(正編)」と、昭和27年に同じく春陽文庫から出版した「續 瓢人先生」を合本にしたもので、380頁の美本です。
     昭和20年代の出版物であるため、旧仮名遣いですが、内容が非常に面白いので、現代仮名遣い以外はお読みになったことの無い方でも、容易に理解することが出来ます。
     頒布価額は1,000円、送料は旺玄会で負担させて頂きます。
     購入ご希望の方は、以下の申込先に、電子メールまたは郵便で、ご住所、ご氏名、電話番号を明記の上、お申し込み下さい。電話は、聞き違い等があるとご迷惑をお掛けすることになりますので、なるべく電子メールかハガキ等でお願い致します。
     在庫少数ですので、売り切れの場合は、ご容赦下さい。
     お支払いは、本を送付する際、払込取扱票を同封致しますので、書籍受領後、お近くの郵便局からおお振り込み下さい。

    (申込先)
    〒195-0054  東京都町田市三輪町58−25
               片山 聖三 宛 (旺玄会事務局長)
               電子メール:fwka5694@nifty.com
               電話・FAX:044-988-6603
    ◆ 「お知らせ(重要)」
       劇映画「生きている画像」の上映時間について


    ◆ 今年の旺玄展は面白い!
      劇映画「生きている画像」上映が大きな話題


      先に第80回記念旺玄展の特別企画として、映画「生きている画像」を会期中に東京キ美術館で上映するとお伝えしましたが、このことが大きな話題となっています。
     前にもご紹介しましたが、この映画は、昭和23年に出版された八田尚之の小説「瓢人先生」を映画化したもので、旺玄会を創設した画家牧野虎雄と、旺玄会の前身である旺玄社がモデルとなっております。
     日本人の画家で、劇映画の主人公になった人を他に知りませんが、牧野虎雄はそれだけ魅力ある人物だったようです。
     剣豪スタートして一世を風靡した大河内伝次郎の主演、後年寅さんシリーズでおなじみの笠智衆やコミカルで独特の風格を持つ清川虹子らの若き日の姿など、配役陣にも魅力がいっぱいですが、人を描いては定評のある千葉泰樹監督の傑作として、昭和20年代の名作と一つに数えられている貴重な映画です。
     笠智衆演ずる万年落選画家田西の愛と結婚、愛児誕生の代償で妻を失った失意の中で、遂に帝展に入選するまでの師弟愛を中心に、瓢人先生のユニークな日常がユーモラスに綴られております。
     上映回数が3回と、少ないので、お見逃しの無いようご留意下さい。映画は無料で、旺玄展入場券の提示は必要ありません。
     また、上映会場の美術館講堂では、原作となった、小説「瓢人先生」の復刻版が販売されます(頒価1,000円)。
     この本は、かつて春陽堂書店から春陽文庫として上下2巻に分かれて出版されていたものを、今回合本としたもので、全11話が収録されております。
     映画になったのは、この中の第1話から第3話までが対象となっておりますので、原作すべてをお読みなれば、更にお楽しみ頂けると思います。
     肝心の展覧会の方ですが、80回目となる今年の旺玄展では、有形無形にこの会に影響を与えている創立者牧野虎雄に焦点を当てながら、草創期の同人による企画展「瓢人先生(牧野虎雄)とその時代」の他、80年の歴史を踏まえながら、更に前進を目指す現役作家達の力作をお目にかけたいと準備中です。
     今年の旺玄展は面白い!お客様からそのように評価して頂けるのを確信しております。
    劇映画「生きている画像」上映が大きな話題
    ◆ 80回展の出品規程が発表されました
    基本は変わりませんが、小型作品も尊重します


     第80回記念旺玄展の出品規程が正式に発表されました。(公募のページ参照)
     これまでも予告しておりましたが、基本は、第79回旺玄展と全く変わっておりません。
     但し、作品サイズについて、出品作品の多くは、100号を中心とした出品になりますので、20号、30号で応募して入選出来るかという不安を持つ方が多くあります。
     しかし、公募を行う美術団体は、コンクールとは違って、選抜するだけで他は切り捨てる機関ではありません。絵を描く上での素質をお持ちの方であれば、その才能を伸ばし、育成をはかるのが美術団体です。
     一般に、画家になる為の専門機関として、美術大学をイメージされる方が多いと思いますが、美術大学の在学期間は4年、大学院で博士課程まで行っても8年です。
     また、指導者としての教授陣は数名に過ぎません。
     これに対し、美術団体は、在籍期間に上限はなく、旺玄会にも50年を超えて描きつづけている作家がおりますし、30年以上と言うことであれば枚挙にいとまがありません。
     また、指導者という点についても、大家から中堅までいろいろな作風を持った専門家を多数抱えており、教授陣に不足はありません。
     言ってみれば、美術団体は絵画制作に特化した生涯在籍の美術大学であるとも言えます。
     ただ、団体によっては、会運営のあり方や、情実などで、正常な絵画研究機関とは言いがたい会派もありますが、旺玄会は、創始者牧野虎雄の「絵も運営も清らかでなくてはならない」という精神を頑なに継承している団体です。
     現在のモットー、「画の探求、我の調和」は、そうした精神を具体的に表現したもので、よりよい絵画を追求すること、そしてそれぞれの作家が良い作品を生む環境作りをすることが会の務めだと思っております。
     20号、30号で応募されても、作品が良ければ、入選はもとより、受賞の機会もありますし、陳列に於いても、お互いの作品が相乗効果を生むような、陳列室の配置を工夫しております。どうか、多数のご出品を期待しております。
     なお、ご出品に際し、ご質問のある方は、以下のメールアドレスにご一報下さい。旺玄会本部の片山事務局長が直接お答えします。
    (問合せ先)  電子メール:fwka5694@ nifty.com  事務局長 片山 聖三
              (携帯電話:080-382-1933)
    ◆ 第80回展に注目すべき企画展!
    「瓢人先生(牧野虎雄)とその時代」


     旺玄会は、昭和8年3月に前身の旺玄社が第1回展覧会を東京府美術館で開催してから、平成26年5月、記念すべき80回展を迎えます。
     その特別行事の一環として、「瓢人先生(牧野虎雄)とその時代」という企画展を開催致します。

     昭和6年に槐樹社が解散した後、昭和7年に旧槐樹社の同人が寄り集まり、牧野虎雄を盟主として「旺玄社」が設立され、当初から透明性の高い団体として画壇に独特の地位を築いて、戦争が激化する昭和19年まで続きます。 戦後、旧旺玄社の同人が再建に乗り出し、昭和22年に「旺玄会」と改称して再出発しますが、戦後最初の展覧会開催前に創立者の牧野虎雄を失います。その後は、日展系を選ぶか、在野で行くかの論争が10年以上も続き、一時は存亡の危機を経験するなど、苦難の道を辿りますが、やがて創立の精神に戻ることで、収束し、今日の隆盛を迎えます。
     展覧会は、旺玄社時代と、旺玄会発足当初の約10年を取り上げ、この頃活躍した著名な同人8名の作品と、その中の一人である小林猶治郎が残した貴重な資料(令孫富田有紀子氏提供)を展示いたします。
     出品作家は、牧野虎雄、岩井弥一郎、大久保作次郎、高間惣七、堀田清治、小林喜代吉、鈴木金平、小林猶治郎を予定しております。
     単に旺玄会の歴史紹介と言うだけでなく、日本の美術史、画壇史にとっても貴重な展覧会となるよう、準備を進めております。(作家名の敬称略)
    ◆ 小説「瓢人先生」復刻版発行
    牧野虎雄と旺玄社をモデルにしたユーモア小説


     5月開催の「第80回記念旺玄展」における企画展の表題にもなっている「瓢人先生」というのは、著名なシナリオライターであった八田尚之が、画家牧野虎雄の芸術と人格に心酔して執筆した生涯一作だけの小説です。
     八田は、はじめ自らが編集する雑誌「談論」に連載しますが、牧野の死後、昭和23年1月に談論社から単行本として出版します。
     発売するや大好評で、同年秋には新東宝が映画化(生きている画像)しています。
     好評を受けて、「瓢人先生」は、昭和25年に、春陽堂書店によって春陽文庫の一冊となり、更に昭和27年には続編も出版されています。
     内容は、牧野虎雄がモデルである「瓢人先生」の日常がユーモラスに語られ、愛すべき酒仙としての奇行、門弟を愛し、他人には分からない、人を選んでのユニークな人材育成、当時の旺玄社を彷彿させる画壇のエピソード、東京帝大教授であった仏文学者辰野隆(ゆたか)との終生変わらぬ友情など、読み始めるとやめられない面白さです。
     旧仮名遣いですが、内容が非常に面白いので、理解するのに苦労することはありません。
     既に絶版になっていましたが、これほどの名著を埋没したままにしておくことは、いかにも勿体ないことですので、第80回展記念事業に組み入れ、出版元の春陽堂書店の協力を得て、復刻版を刊行することに致しました。
     今回の出版では、正続に分かれていた文庫本を一冊に合本し、全編をお読み頂けるようにしています。
     取り敢えずは、所属作家に頒布し、創立者牧野虎雄の精神を継承することを目的としておりますが、第80回記念旺玄展ご来場のお客様はじめ、広く美術愛好家の方々からもご希望があれば、販売いたしたいと考えております。
     価額(1,000円程度?)、頒布の方法は未定ですが、復刻版完成時に、このホームページでご案内します。
    ◆ 小説「瓢人先生」先生を映画化した
    「生きている画像」(昭和23年新東宝)を上映 国際放映(株)協力


     第80回記念旺玄展では、会期中、このホームページでも紹介した八田尚之の小説「瓢人先生」を映画化した「生きている画像」を上映します。
     この映画は、昭和23年に製作された映画ですが、剣豪スタートして一世を風靡した大河内伝次郎の瓢人先生(牧野虎雄)をはじめ、江川宇礼雄、藤田進、笠智衆、古川ロッパ、花井蘭子、清川虹子、河村黎吉らの豪華キャストが共演、千葉泰樹監督脚本は勿論、原作者の八田尚之です。
     内容は、落選ばかり重ねていた画家が、遂に帝展に入選して脚光を浴びるまでのストーリーですが、その間に恋あり、悲運あり、波瀾万丈の出来事の中で、瓢人先生(牧野虎雄)が示す計り知れない師弟愛が、観客の心を捉えて放しません。
     第80回記念展では、東京キ美術館の講堂で、3回の上映を予定しております。
     5月24日(土) 10時〜、 13時〜
     5月25日(日) 10時〜
     現在この映画の著作権は国際放映株式会社が所有しており、今回は同社のご協力を得て、有料でDVDを借用して上映するものですが、鑑賞は無料です。
     この映画は、1,2年前にテレビで放映され、インターネット上で絶賛されております。
     上映は当日限りですので、お見逃しのないよう、ご覧下さい。
     実に面白く感動的な映画です。
    ◆ 旺玄会もfacebook参入
    関西支部のSNS基地から多彩な情報発信


     このホームページが誕生してから早いもので、7年目を迎えることになりました。
     その間、会の公式な広報機関として、極めて大きな役割を果たして参りましたし、これからもその重要性は益々高いものがあり、一層の内容充実に努めて参りたいと思います。
     その一方で、特にこの2,3年の内にネット世界では大きな動きがあり、スマートフォンの急激な普及、機能充実とも相俟って、facebook、twitter、LineなどのSNS(ソーシアル・ネットワーキング・サービス)が普及し、広報活動に於いても、その存在を無視出来ない情況が生まれました。
     そこで、旺玄会では、若手スタッフが充実している関西支部を拠点に、SNSの発信基地を設けることとし、既に活動を開始しております。
    facebook 公式ホームページは、会の公式広報機関として、会方針としてオーソライズされたフォーマルな情報を発信し、関西支部のSNS基地は、インフォーマルなTOPICSも含め、即時性を重視して情報発信して行きます。
     既に旺玄会のfacebookとブログが立ち上がっており、twitterと共にリンクし合っていますので、facebookやtwitterに登録している方はアクセスしてみて下さい。
     ただ、会としての統一性をキープする為、公式ホームページ発信責任者の片山聖三本部事務局長とSNS発信基地責任者の関西支部喜多廣志委員は、定期的 に直接会合を持つ他、日常電子メールで頻繁に情報交換することで、一貫した情報発信方向をキープするように心がけております。
     こうした情報発信を通じ、旺玄会の実態を多角的に知って頂くことで、旺玄展をご覧になる美術愛好家、旺玄会に参入される絵画作家が増加することを期待しております。
    ◆ こんな面白い展覧会は初めてだ! 
      第79回旺玄展大人気


     第79回旺玄展は、平成25年5月22日から30日まで、リニューアル後二年目を迎えた東京都美術館で行われました。
    連日大賑わいの展示室 昨年の第78回旺玄展も、迫力があり以前より洗練度が加わったと大変好評でしたが、本年は特に一枚一枚の絵の前で立ち止まって鑑賞されるお客様が多いのが目立ちました。
     中には、こんなに面白い展覧会は初めて見たと仰る方もあり、東京都美術館で同時開催中であった「レオナルド・ダ・ヴィンチ展も見たが、この方が良かった」という方もあって、驚かされました。
     無論リップサービスも多分にあると思いますが、素通りされるお客様は殆ど無く、観客の美術館滞在時間が例年に無く長く感じられたのは事実です。
     一つには、536点もある作品をご覧になるお客様が退屈されることのないよう、随所に特で別の展示室を設けて、1室から最後の28室ま、
    企画展示:巧まざる匠の技 興味を持ってご覧になれるよう、 工夫を盛り込
    んだことがあると思います。
     中間に佳作室を設けたこと、最終室に新人室で、会歴の浅い作家の秀作を集めたことの他、昨年話題を呼んだ企画展「女性作家のまなざし」に代わって、今年は、ベテラン作家による、 「巧まざる匠の技」で、いぶし銀の技の冴えを披露したことなども効果があったと思います。
     しかし、それよりも大きな理由として考えられるのは、旺玄会の作品が、意味不明の絵ではなく、一点一点、作家の思いが凝縮した作品だからではないかと思います。
     そのことは、旺玄会の絵が面白いと言って下さったお客様が、その面白い理由として、「旺玄会の絵には心があるから」とお答えになったことからも推察されます。
     絵画作品は、作家の感じる美、作家の思いを表現したものでなくてはならない、という旺玄会の基本的な姿勢が、徐々に実を結びつつあるとすれば、まことに喜ばしいことです。
     来年80回の記念展を迎える旺玄会としては、ますます作品に磨きをかけ、多くのお客様に感動をもたらすような作品作りに励まなくては、と改めて決意を固めた次第です。
    ◆ 具象から抽象まで、幅のある旺玄会展示
      二年目を迎えたベストセレクション展で


    具象から抽象まで、幅のある旺玄会展示 東京都美術館リニューアル後の新企画である「公募団体ベストセレクション美術2013」展には、旺玄会から杉田英雄、木本牧子、池田均の3作家が出品しましたが、その作風は、写真の通り、抽象、半具象、純具象と見事なまでのバラエティ−です。
     旺玄会は、油彩、水彩、日本画、版画と平面絵画であれば、画材も自由、表現方法も様々です。
    共通項は、「作家の感ずる美、作家の思い」を表現したものであることです。
     ベストセレクション展も二年目を迎え、各団体とも他を意識し、自らのアイデンティティ−を確立しようという姿勢が見受けられます。

      5月18日、出品者の一人である杉田英雄がアーチストトークを行いましたが、その中で、旺玄会のモットーである「画の探求、我の調和」の精神、今回出品している他の2名の作品を説明した後、自作が谷川俊太郎の「20億光年の孤独」という詩に触発されたものであるという制作の動機と作品の具体的な画面構成を解説しました。
     これを聞いた来聴者の方から、「これまで抽象絵画は、難しいものと決めてかかっていましたが、お話を伺って、親しみが湧いてきました」という声も聞かれました。
     旺玄会としては、「作家の感ずる美、作家の思い」を表現するという、自らのアイデンティティを今後も強化して参りたいと考えております。
    ◆ 旺玄展を目指す皆様へ
      80回展の出品規程について


     次年度平成26年開催の旺玄展は、第80回目の記念展となります。
     旺玄展を目指す皆様へ特別企画を織り込んだ充実した展覧会にしたいと考えておりますので、意欲ある皆様の出品を期待しております。
     第80回記念旺玄展の出品規程は、正式には11月頃に発表されますが、作品制作に関する部分につきましては、第79回旺玄展の基準をそのまま踏襲します。
     従って、出品作の制作に当たっては、現在このホームページ上に掲載されている出品規程に基づいて制作を進められるよう、お願い致します。
     専らコンクールを目指している方もあると思いますが、真に作家としての力量を身につけようと思えば、公募展をめざし、その所属作家になることです。
     旺玄会は、個人の自由な表現を尊重し、透明で公正な運営で知られる団体です。

     応募についてご不明の点がありましたら、ご遠慮なく事務局長にお尋ね下さい。
     責任をもってお答え致します。

    (連絡先)
     〒195―0054 東京都町田市三輪町58−25
               片山 聖三(一般社団法人旺玄会 常任理事事務局長)
               電話・FAX : 044−988−6603
               携帯電話 : 080-5382―1933
               電子メール : fwka5694@nifty.com
    ◆ 第79回旺玄展の出品規程が発表されました
      大作ばかりでなく、20号、30号も歓迎


     12月、第79回旺玄展の出品規程が正式に発表されました。  作品制作に関する部分につきましては、8月更新の段階で、既にホームページを通じて発表済みでしたが、このほど搬入・搬出など細部が確定しましたので、改めて出品規程最終版をお知らせいたします。
     基本的には、第78回旺玄展と大きく変わっていませんが、額縁幅が5センチメートル以内から7センチメートル以内となり、より幅広の額縁を用いることが可能になりました。
     これに伴い、水彩画20号以上、版画30号以上の作品はマット幅を含めて12センチメートル以内となります。(従来は10センチメートル以内)
     作品サイズにつきましては、20号以上100号迄、120号、130号(FPM)は縦可。但し、版画で銅版等は4号以上、木版、石版、孔版等は6号以上(従来は10号以上)となっております。その他詳細は、「公募ページ」をご覧下さい。
     昨年、東京都美術館のリニューアル・オープンに伴い、旺玄展も、第78回展から、大作を中心とした大規模展覧会に復帰しましたが、上野の森美術館で開催した第76回、第77回展の開催で、絵が大きさだけでは無いという貴重な経験から、20号、30号の小さめの作品も、審査上差別することなく、展覧会場においても、出来るだけ見栄えのする展示となるよう、配慮しております。
     旺玄会は、奇を衒わず、特定のイズムに拘らない、作家の自由な思い、感動を大切にする美術団体です。皆様の意欲的な力作をお待ちしております。
     なお、制作面、手続面などで、ご不明な点がありましたら、ご遠慮なく、事務局にお尋ね下さい。

    (連絡先)  旺玄会事務局電話:080-5382-1933
            電子メール:fwka5694@nifty.com (事務局長直通)
    ここをクリックすると「公募について」にジャンプします
    ◆ 都美セレクション グループ展公募第1回に 旺玄会杉山映子会員所属のグループが入選

     東京都美術館が、リニューアルを機会にスタートさせた連携展の中に、「都美セレクション グループ展公募」という企画がありますが、その第1回目の公募に応募した52のグループの中から、11グループが選ばれ、8月以降、順次展覧会が開催されます。
     その中で、旺玄会の杉山映子会員が所属する「テキスタイルレシピ」というグループがありますので、ご紹介いたします。
      テキスタイルレシピ
      会期:2013年1月19日(土)〜1月24日(木)
      会場:東京都美術館 ギャラリーB
      出品作家:まなごのりこ、濱野十起子、杉山映子、佐藤修、ミカノイズミ

     ふと見た風景、生き物、植物も染色と言う手段を通して表現すると、また違ったモノとして見ることが出来ます。「テキスタイルレシピ」というタイトルは、メンバーの制作の根底にある「日常性、」を表現しています。5人のテキスタイル作家の生活スタイル、そこから生まれ広がるイメージをそれぞれの素材、技法によって独自の調理法(レシピ)で表現します。(東京都美術館のパンフレットより)
     杉山映子会員は、旺玄展では、油彩の抽象画を描く作家ですが、今回はテキスタイルでの作品発表です。これからの制作で、絵画とテキスタイルの相乗効果が期待されます。
     展覧会までは、まだ4ヶ月少々ありますが、興味のある方は是非ご覧下さい。
    ◆ 第79回展出品規程の大綱が決まりました

     第79回旺玄展は、平成25年5月22日(水)から30日(木)まで、東京都美術館で開催されますが、出品規程の大綱が決まりましたので、お知らせします。
     基本的には、第78回展と変わりはありません。
     第79回旺玄展の出品規程は、正式には来年(平成25年)1月に発表致しますが、今回その大綱を、 本サイトの「公募について」に掲載致しましたので、御高覧下さい。
     搬入日程等で一部変更がある場合もありますが、作品に関する条項には変更ありませんので、 作品の方はこの規程に基づいて制作するようお願い致します。
    ここをクリックすると「公募について」にジャンプします
    ◆ 第78回旺玄展の図録頒布について

     旺玄会では、第78回旺玄展を機に、毎年図録(作品集)を刊行することに致しました。
     これは、所属作家や一般出品者の相互啓発を促進し、作品の質的向上を図るのがその第一の目標ですが、 会場でも販売(頒価2,500円)したところ、ご来場のお客様からも多数お買い求め頂きました。
     A4ワイド版、総カラー約150ページの美本で、絵画を勉強中の方には、お役に立つ資料になるのではないかと確信しております。
     ご希望の方は、以下のメールアドレスに、郵便番号、住所、氏名、電話番号を記入の上、お申し込み下さい。 頒価はインターネット特別価額2,000円でおわけ致します。
     代金は、現物をお送りする際、同封する振込用紙により、お支払い下さい。
     なお、残部は僅少ですので、品切れの際は、ご容赦下さい。

     購入希望申し込みメールアドレス(旺玄会事務局長直通) : fwka5694@nifty.com
    ◆ 「公募団体ベストセレクション美術・2012」展に旺玄会からも出展

     「公募団体ベストセレクション美術・2012」展は、東京都美術館がリニューアルを機に開催する新企画の展覧会で、 一般の美術愛好者に対し、公募団体に関する認識を深め、公募団体を支援することを狙いとするものです。
     旺玄会のような公募美術団体にとっては、大変ありがたい企画ですが、 この展覧会で紹介され、出品の機会を持つことが出来るのは、27団体に限定されており、 大変「狭き門」になっております。
     幸い、旺玄会は27団体の一員に選ばれ、毎回3人の作家を出品させることになっておりますが、 第1回目の本年は、勝俣睦(常任委員、理事長)、斎藤寅彦(常任委員、理事)、 田中紘子(委員)が出品し、大変好評でした。
     会期中、出品作家によるアーチスト・トークも行われ、旺玄会からは斎藤寅彦常任委員が、 5月19日に登場、参集した他団体の作家や一般の美術愛好家を前に自作への思いと技法の説明を行い、参集者との交流が行われました。
     また、会場では、各公募団体の沿革を記述したパネルも掲示され、それぞれの団体が持つ特色が浮き彫りにされるようになっております。
     この企画は、私共団体側にとっては、大きな支援であるわけですが、その一方で、他団体との比較において、存在価値を疑われることのないよう、 絶えず自らの向上を目指す必要もあり、厳しい環境におかれたと認識する必要もありそうです。
     いわば一流の団体として認められたと言うことにも繋がりますので、今後はその名に恥じないよう、高い水準を維持する努力が必要とも言えます。
     この展覧会は、少なくとも5カ年は継続することになっておりますので、来年も是非ご覧下さいますよう、ご案内致します。
     会期は、毎年5月4日から27日までと決まっており、後半が旺玄会の会期(5月22日〜30日)と重なっております。
    ◆ 迫力と洗練度を評価された第78回旺玄展
      3年ぶりの東京都美術館で


     第78回旺玄展は、平成24年5月23日から30日まで、一ヶ月前にリニューアルされたばかりの東京都美術館で開催されました。
     過去2カ年は東京都美術館の改修工事の影響から、サイズを縮小しての開催を余儀なくされましたが、 その間ひたすら作品の質の高さにこだわって努力してきたことで、 大きな作品を並べた他の主要団体に劣らない評価を維持して参りました。
     そして今回、3年ぶりに東京都美術館に復帰し、 私共は再び大作を林立した展覧会を行う場を得たわけですが、2年間の教訓を生かし、 作品の質の向上と共に、小さなサイズの絵が大作の蔭で抹殺されないよう、 お客様が単調さに退屈されることのないよう、陳列にはいろいろと工夫を盛り込ませて頂きました。
     改修前の旺玄展は、LBフロアーに始まり、1階、2階と階段を上っての展示でしたが、 リニューアル後は、1階展示場を水平に広々と展示する方式で、お客様に取りましては、 移動しやすくご覧になりやすい構造の反面、主催者にとっては、 如何に見所を効果的に配置するかが大きな課題でもありました。
     お陰様で、お客様の反応は上々で、迫力もあり、以前より作品の洗練度が増したという感想を寄せて下さる方もあり、 初日から連日満員の状況が続きました。
     会期中に館内別会場で開催中の、東京都美術館主催「公募団体ベストセレクション美術・2012」展をご覧になったお客様も多数あり、 奇しくも他の主要美術団体と旺玄展を比較して頂く場にもなったようです。
     「ベストセレクション」展で、他の主要団体をご覧になったお客様が旺玄会をどのように判断されたかは、 私共にとっても非常な関心事でしたが、奇をてらわず、イズムに拘束されず、 作家の感動を自由に表現する旺玄会の行き方は、大変好意的に評価して頂き、弊会としても自らの行き方に自信を深めることが出来ました。
     また、展覧会内の企画展として設けた女性作家の選抜展「女性作家のまなざし」は、 今や男性以上に力を発揮している女性作家の、男性には見られない特色は何かをご覧頂こうという狙いで開催したものですが、 専門家筋を含め、非常に大きな反響を呼びました。
    ◆ 第78回旺玄展の出品規定が発表されました

     このほど、第78回旺玄展の出品規定が発表されました。
     すでに、会期、出品サイズ等の大綱については、発表済ですが、搬入・搬出を含めた細部が決定致しましたので、お知らせ致します。
     搬入は第75回展以前と殆ど変わらない5月11日(金)、5月12日(土)、東京都美術館地下3階の旺玄会搬入場所です。 また、選外搬出は5月23日(水)、5月24日(木)、陳列作品の搬出は、5月31日(木)、 いずれも東京都美術館美地下3階の旺玄会搬出場所となっております。なお、詳細は「公募のページ」をご参照下さい
    ◆ 旺玄会の本部事務所が移転します
      活動強化の為で、電話などは変わりません


     一般社団法人旺玄会では、平成23年11月1日から本部事務所を移転いたします。
     業務量の増大で、現事務所が狭隘となったことからより広い事務所に移動するわけで、 今後の会活動充実に大きな役割を果たすことになると思います。
     新事務所の住所は
     〒110-0015 東京都台東区東上野三丁目33番9号 戸辺ビル7階A号室
    で、浅草通りに面し、地下鉄銀座線「稲荷町駅」渋谷方面入口際の交通至便の場所にあります。
     今までの事務所(台東区元浅草)よりもぐっと上野駅に近づいた感じで、 東京都美術館で旺玄展を開催する旺玄会としては、絶好の拠点と言えます。
     移転後も、電話/FAXにつきましては、従来通り
     電話:080−6382−1933
     FAX:044-988-6603

    で変わりなく、いずれも事務局長直通となっておりますので、 お取引先やご応募下さる方にご迷惑をおかけすることはありません。
     なお、旺玄会の事務所は文書の接受は行いますが、常駐者を置いていない関係で、 収受に遅れを生ずる可能性がありますので、緊急の文書や大型の郵便物をお送り下さる際は、 事前に電話等でお打ち合わせ頂くか、以下の事務局長自宅まで直接文書をお送り下さいますようお願い致します。

    事務局長自宅
    〒195−0054 東京都町田市三輪町58−25
    片山 聖三
    電話・FAX:044−988−6603
    ◆ 第78回展からは東京都美術館
      出品規定の大綱も決まりました


     作品を縮小して上野の森美術館で開催した第76回展、第77回展も、絵は大きさだけでは無いという大きな教訓を得る中で成功裏に終了し、第78回旺玄展からは東京都美術館に会場を戻します。
     既に、東京都美術館から、会期、展示室の決定通知を頂いております。
     それによりますと、会期は毎年5月21日から30日、会場は第1棟、第2棟、第3棟の1階展示室ということになっております。
     会期は、改修工事前と殆ど同じ、会場は、改修工事前が第1棟のロビー階、1階、2階展示室の縦割りから、1階横並び使用というように変わります。
    第78回展からは東京都美術館 面積的には改修前と変わりませんが、横並びとなることで、ずっと使い勝手は向上する筈です。どのような展示が、最も効果的か、鋭意検討を進めているところです。
     折しも、この会期と重なる5月3日から27日まで、同じ美術館のロビーフロアで、東京都美術館の新企画である「公募団体ベストセレクション美術2012展」(仮称)が行われます。
     これは、全国の公募団体(洋画、日本画、版画、彫刻)から選出された主要27団体がそれぞれ数名ずつ推薦する作家を一堂に集め、公募団体への認識を高めると同時に、美術の振興・交流を図ろうという狙いですが、この展覧会に旺玄会からも出品作家を出すことが決まっております。
     出品団体はいずれも名だたる名門で、旺玄会がそうした団体の一つに選ばれた意義は大きく、その評価が間違いで無いことを、これからの活動で実証して行かなければならないと考えております。
     第78回展の出品規定は、正式には来年(平成24年)1月に発表いたしますが、今回その大綱を決定し、本サイトの「公募のページ」に掲載いたしましたので、ご高覧下さい。
     基本的には、第75回展以前に復することになりますが、一般出品作家の出品サイズは、20号以上100号(縦構図に限り、130号可)となり、25歳以下出品料無料、30歳以下半額という優遇策はそのまま継続されます。
     今後は大作で出品される方が増えると思いますが、絵は大きさだけではありませんので、20号、30号の力作も期待しております。
    ここをクリックすると「公募について」にジャンプします
    ◆ 絶賛された第77回旺玄展
      連日賑わった上野の森美術館


     第77回旺玄展は、平成23年5月11日から19日まで「上野の森美術館」で開催されました。 東京都美術館の改修工事に伴い、サイズを縮小して開催する展覧会としては昨年に続く2年目でしたが、 思いの外好評だった昨年を上回る観客で、連日会場が賑わいました。
     ご来場のお客様方からも、「作品が素晴らしい。陳列もよく配慮が行き渡っていて大変見易い会場になっている」 というお誉めのお言葉をたくさん頂きました。中には、わざわざ受付に立ち寄って、 「大型作品を並べた他団体の展覧会も見てきたが、ここが一番良かった。 絵は大きさだけでは無いね」というお言葉を残して行かれた方も何人かあり、 主催者を喜ばせました。
    絶賛された第77回旺玄展 第77回旺玄展は、これから具体的な実施準備を開始しようとしていた矢先、 東日本大震災が発生、一時は計画停電や交通麻痺の影響などで開催が危ぶまれましたが、 こういう時こそ、人々の心を和ませ、勇気づける展覧会を、という強い意志に支えられて努力した結果、 何とか開催に漕ぎつけたというのが実情です。
     その間、壁面の設定や陳列方法、節電の中にも効果的な照明など、 考えられる限りの工夫を絶賛された第77回旺玄展加えたことが今回の好評に繋がったと思います。絶賛された第77回旺玄展
    お客様方から「作品が昨年より良くなった」という評価を頂きましたが、これは、 出品作家がこのサイズに合った表現に慣れ、効果的な絵画表現に習熟したということもあったと思います。
     会場では、東日本大震災の義援金募金も行われ、多くのお客様方のご協力を頂きました。 この募金箱は、旺玄会秋田展(6月30日〜7月5日、秋田県立伊美術館)、旺玄会大阪展(7月13日〜18日、 大阪市立美術館)にも巡回し、日本赤十字社を通じて被災地にお届けいたします。 ご協力下さいました皆様に厚く御礼申し上げます。
     これで、二年間に亘る上野の森美術館での開催は終わり、来年から東京都美術館に会場が移されますが、 会の中では、「この会場でもう一回やってみたい」という声が出るほど、満足感の伴う展覧会でした。
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